足立朝日

特選は千住龍田町の山野晴美さん あなたが創る千住の俳句

掲載:2009年6月5日号
 4月~5月にかけて募集されていた、北千住駅西口美観商店街(佐藤達夫理事長)が主催する「第4回奥の細道―松尾芭蕉―あなたが創る千住(1010)の俳句」の入選作が決まった。今年は松尾芭蕉の旅立ち320周年記念も兼た。

 応募総数は846句。特選賞1人、優秀賞3人、佳作10人、審査員特別賞1人、奨励賞7人がえらばれた。
 5月28日に日興コーディアル証券で、表彰式が行われた。審査委員長の鈴木進氏は「ひとこまひとこまに千住の文化、歴史が込められている素晴らしい作品ばかり。これからも文化を盛り上げてください」と挨拶した。
 足立区俳句連盟副会長の坂田圭氏と小谷武生氏は、「いかに千住にふさわしいかの観点から選ばせていただいた。特選の句は土地柄を表し心で素直に感じた作品」「『やっちゃば』『素足』など地味で温かみのある千住らしい作品」など講評した。
 入選した15作品は、6月中旬から8月下旬ころまで、私立潤徳学園のデザインでそれぞれフラッグにし、アーケード内で掲示される。

奨励賞の足立学園中のみなさん

【特選】「路地裏も祭囃子の千住かな」(山野晴美・千住龍田町)
【優秀賞】▼「初鰹千住やっちゃばかごさげて」(岡野ふく子・日ノ出町)▼「町並に素足の似合ふ千住かな」(西木綾子・埼玉県草加市)▼「大花火路地裏ひびく下駄の音」(佐藤富美子・柳原)
【佳作】▼「大花火亡き人も来し気配せり」(小菅暢子・千住寿町)▼「千住宿花のにぎわい今もなほ」(渡邉昭久・千住仲町)▼「はざくらとなりて千住の風さやか」(福田繁雄・青井)▼「人情味ゆたかな千住の祭り笛」(木村ナガ子・葛飾区小菅)▼「風鈴の騒ぐ千住通り雨」(竹谷治・千住橋戸町)▼「河風にほほなでられて花火待つ」(佐々木光子・保塚町)▼「薄暑かな千住は狭き軒の空」(椎名彰・群馬県羽生市)▼「涼しげな千住老舗の夏暖簾」(須藤喜久男・埼玉県越谷市)▼「春愁や千住松屋の矢弾あと」(石川武和・東和)▼桜草提げて休日きたろーど」(遠島しづ子・中央本町)
【審査員特別賞】「五月雨や千住の街に傘の花」(千田朱香・千住)
【奨励賞】及川貴博(足立学園中)、渡壁一樹(同)、小川寿明(同)、武田理菜(潤徳女子高)、加藤遥(同)、鈴木智貴(足立工業高)まつだはるか(千寿第八小)。敬称略。