足立朝日

卵油作りに 挑戦 新田地域学習センター

掲載:2009年6月5日号
 新田地域学習センターで5月16日、「健康卵油作り教室」が開かれた。卵油(らんゆ)とは卵を長時間炒めて抽出した油で、古くから日本に伝わる民間療法。体に良いと言われるオレイン酸が主成分。江戸時代の文献には心臓に効く薬として紹介されている。

 講師は卵油の普及活動をしている「ちえの輪けんこう友の会」(文京区)の柴山弘文さん。柴山さん自身、卵油に出会って健康になったことから「昔の人たちからの知恵を伝えたい」と講師を始めたという。
参加者たちは4人1組に分かれて、卵10個を使って卵油作りに挑戦。丁寧により分けた黄身を、4人がかりで根気良く混ぜながらフライパンで熱すること数十分。
黄色いスランブルエッグが茶色くなってくる頃には、油を引いていないはずのフライパンの表面にツヤが。
最後に茶色の粉状に変化すると、「フライパンにくっつかない」「本当にコーヒー豆みたいになるなんて」とビックリ。かき混ぜ続けた苦労も一気に吹き飛んだようだった。全員が絞り取った油を慎重にカプセルに詰め、笑顔で持ち帰った。

写真=卵油ができるまで、根気よく卵をいためる参加者たち