足立朝日

千住の歴史的財産 どう活かす 区政を語り合う会

掲載:2009年7月5日号
 区民の声を区政運営に役立てる試み「区政を語り合う会」が6月11日、「千住の歴史財産を活かす」のテーマで開かれた。

 江戸四宿の1つだった千住には、地域の歴史と文化を伝えようと活動している団体が複数ある。それが一堂に会し、千住の魅力を今後どう発信し、区の活力としていくかを話し合った。
 区側からは近藤やよい区長と関係部署の代表ら13人が出席。区民側は岡本行央さん(千住大賑会・河原代表)、横山佐吉さん(千住宿旧家・文化財所有者)、櫟原文夫さん(NPO千住文化普及会)、勝村英世さん(あだち拓本研究会役員)、相川謹之助さん(安藤昌益と千住宿の関係をしらべる会会長)、木村繁さん(千住鴎外碑保存会)、堀川和夫さん(足立史談会役員)、矢沢幸一郎さん(同)の8人。それぞれが活動内容を説明、熱い想いをぶつけた。
 「世界と勝負するにも、日本の文化を知らないと勝てない」「文化の枯渇する国は滅びる」「子どもたちの故郷を作るのは大人の責任」「千住には歴史的資源がありすぎるほどあるが、利用されていない」など、厳しい意見が相次いだ。近藤区長は「歴史を継承していくには地域等の協力が必要」と、連携への期待を述べた。

写真=千住の歴史・文化の継承活動をしている出席者たちと区長