足立朝日

「あだち観光円卓会議」  区民の意見でイメージアップ図る

掲載:2009年7月5日号
 足立区の魅力を区民が発掘していく「あだち観光円卓会議」が立ち上げられた。
 つくばエクスプレス、日暮里・舎人ライナーの開業による交通の利便性向上や大規模マンションの建設などにより、区の人口は今年4月に66万人を超えた。3年後には、千住に5つの大学がそろうなど、足立区のイメージは変わりつつある。

 今後はソフト面でイメージアップを図るため、足立を観光の街として発信しようと、区内の観光資源などについて区民の自由な意見を取り入れるのが狙い。「高校・大学生」「若手勤め人」「子育て中の親」の3グループに、それぞれ公募などで集まった8~9人が参加。観光交流協会と契約しているJTBをオブザーバーに、来年3月まで月1回のペースで話し合っていく。
 第1回円卓会議は、6月6日シアター1010で開かれた。直前に行われた委嘱式では、近藤やよい区長が一人ひとりに委嘱状を手渡し、「行政の押し付けではなく、住んでいる人の希望、参加型で未来像や魅力を作ってもらえたら」と期待を語った。
 会議は一人ずつ自己紹介と合わせて、区の印象や長所、短所などを発言。物価が安い、気さくで親しみやすい、など下町の良さの一方で、区外での知名度の低さや、花火大会後のゴミの多さなどマイナス点も挙げられた。 子育てグループの野口由美子さん(34)は、眠ってしまった赤ちゃんを抱きながら参加。「足立区の町が好きで、足立区にプラスになれば」と、会議の今後の展開に期待を寄せていた。

写真=公募などで集まった参加者が話し合う