足立朝日

同窓会が在校生にエール   足立高校で進路体験発表会

掲載:2009年7月5日号
6年前から都立足立高校(酒井千春校長)では、同窓会の協力で進路体験を在校生に話してもらう「進路体験発表会」を行っている。

 6月17日は、角田元良(大学中教審)、甲山敏雄(元銀行員)、小島俊雄(専門学校副校長)、若江健雄(弁護士)、鴨下一郎(医学博士・代議士)、中里一雄(工務店代表取締役)、熊田民子(元消費生活アドバイザー)、阿部文子(会社勤務・主婦)、大川成一(荒川区役所)、高林孝光(鍼灸師・接骨院経営)=(敬称略)が2年生と3年生に話した。
 2年生全体に講話した鴨下氏は、卒業アルバムなどから写真をスライドにして、思い出話や「同学年の友人は減ることはあっても増えることはない、友達は大切に。自分の名前の意味を考ると親の想いがわかる」など伝えたい話のほか、環境についても話した。
 生徒たちから「自分の名前を大切にしたいと思った」「人生はあっという間に終わってしまうのがわかった。環境に目を向ける大切さを感じた」などの感想が出た。
 3年生のクラスを担当した高林氏は自身が在学中に、先生に接骨医が向いているのでは、と言われたことがきっかけでこの仕事に進んだことや、話すことや行動力の大切さについて語った。
 生徒たちの感想は「自分の考えや思い、悩みなどを他人に話さないと伝わらないし、始まらないことが良くわかった」「自分から動いて変えることが大事と知った」などがあった。
 酒井校長と進路指導部主任の浦部ひとみ教諭は「多様な進路があるので、先輩方の話を心に留めて、自分の将来を真剣に見つめてほしい」と話す。

写真=生徒たちに熱心に話す高林氏