足立朝日

読み聞かせ  中井貴惠さん  長門小

掲載:2009年7月5日号
 長門小学校(林正明校長)で6月11日、朗読の活動をしている女優の中井貴惠さんを迎えて「大人と子供のための読み聞かせの会公演」が行われた。

 同校と学校づくり協議会(下嶋泰則会長)、図書ボランティア(高橋祐子代表)の共催。同校児童のほか、近くの隅田学園の保育園児、地域の人や保護者など約500人が集まった。
 この公演が始まったのは、平成14年。当時、図書ボランティアだった下嶋多美子さんが、中井さんの読み聞かせの活動を新聞で知り依頼した。以来、下嶋さんをパイプ役に毎年行われてきたが、中井さんのスタッフの闘病のため4回目で中断。今年、4年ぶりに念願の5回目が実現した。
 題材は第二次大戦の悲惨さを描いた「ちいちゃんのかげおくり」。暗くした体育館のステージに大きな布の仕掛け絵本が照明で浮かび上がり、ピアノの生演奏と共に中井さんの臨場感ある声が静かに響いた。大人も子どもも、物語の世界に聞き入っていた。
 最後に読書好きの倉田駿くん(6年)が代表で挨拶。物語の感想とともに、「保育園の時から(この公演を)全部見ていた。今年は最後のチャンスだったのでとてもうれしかった。また来年も来てください」と伝えた。

写真=大きな布の仕掛け絵本を読む中井さん