足立朝日

夜中の花火の正体は

掲載:2009年8月5日号
 足立の花火大会は、途中雨で遅れも出たが7月24日無事開催された。
その1週間前の7月17日にも、夜を賑わせる出来事があった。
 千住新橋と堀切橋間の荒川河川敷で、突如花火が打ち上げられたのは、夜11時。「最初は市販の打ち上げ花火で、若者が遊んでいるのかと思った」と千住旭町の住人。途中で「ドーン!」という本格的な音を不審に思って空を見ると、見事な大輪の花火が夜を彩っていた。
 時間にしてわずか5分程度だったが、夜中の轟音に付近の住民は何事かと一時騒然。区や消防署などに問合せや苦情が相次いだ。足立の花火大会の予行演習だと思った人もいたようだ。
 事の真相は、TBSのバラエティ番組の収録。葛飾区本田消防署によると、場所は小菅1丁目の荒川河川敷で、事前の届け出では午後8~9時だったが収録が遅れたようだ。打ち上げ時間の規制はないが、非常識な時間であることは確か。テレビ局の担当ディレクターに誓約書を書かせ、厳重に対応したという。
 人騒がせなプチ花火大会だが、夏のささやかな不思議体験談ぐらいにはなりそうだ。