足立朝日

アニメやグッズでアダチン活躍  江北高演劇部が声優に挑戦

掲載:2009年8月20日号
 ファン待望の「アダチン」のショートアニメシリーズ第1話が完成し、ケーブルテレビ足立でオンエアされている。
 アダチンは、眉間のシワと青い毛並みが魅力の、足立区文化芸術振興の公式キャラクター。前作「アダチンのテーマ」がYou Tubeで35万アクセスを超え、話題となった。

 初の短編アニメは北千住西口のパワーポケットショップを舞台にした、「アダチンもケータイがほしいだチン!の巻」。本物そっくりの商店街・きたろーど1010を、アダチンや父・パパチンが動き回るというもの。
 しかも今回なんと、都立江北高校(西綾瀬)の演劇部が声優として出演している。アダチンをプロデュースしている(株)ボングゥーの堀越総明社長によると「アダチンはまちおこしの一環なので、全国大会出場もしている演劇部にぜひ、と声をかけた」という。
女子部員限定のオーディションで選ばれた4人が、学校の放送室でアフレコに初挑戦し、見事な声優ぶりを披露している。
 パワポケ店員役の原田真衣さん(2年)は「演劇だと目で伝えられるが、台詞を声だけで伝えるのが難しかった」、男の子役の内田あやめさん(1年)は「低い声を出すのが難しかった。アニメを見て自分で不思議な感じ」と振り返る。
 出演後の感想を、お姉さん役の阿部静奈さん(2年)は「家族の反応がすごかった。自分の声の部分だけリピートするので恥ずかしい」、女の子役の佐藤遥香さん(1年)は「普段出さない声で小さい子を演じることができて、声優の仕事に興味を持った」と話す。
現場でアダチン役の声優さんのプロの仕事を目の当たりにし、感動したという4人は、「機会があればまたやりたい」。演劇とは違う演技の体験が、刺激になったようだ。
 江北高校演劇部は9月12・13日の文化祭で、16歳をテーマにした創作劇を上演する。高校生たちの熱演を観に行こう。