足立朝日

バランスなど運動 神経を鍛えられる 足立区コーディネーション トレーニング研究会

掲載:2009年9月5日号
 近年、子どもたちの運動能力低下が懸念されている。転んだ時に手をつけず顔を打ったり腕を骨折する子、背筋力測定で背筋を痛める子など、昔では考えられないような現状がある。
 この問題解決策として注目されているのが、コーディネーショントレーニング。40年前に旧ソ連を中心に共産圏で開発されたもので、運動神経を向上させるため専門技術の土台づくりができ、五輪などスポーツの国際大会で大きな成果を上げてきたという。動作を巧みに組み合わせることで、バランス、リズムなど7つの能力を鍛えられ、遊び感覚でできるため吸収が早いという。
 4・5~10歳、10~14歳の2段階のトレーニングが有効であることから、幼保小の連携の中で交流ができないかと平成20年、布瀬由美子・上沼田小副校長(現本木小副校長)らを中心に「足立区コーディネーショントレーニング研究会(ACOT=アコット)」(会長=大森隆雄・上沼田小校長)を発足。月例会など活動を続けている。
 連携活動の第1回目として7月23日、本木保育園(小林ふみ子園長)でトレーニング教室が行われた。スポーツアドバイザーの小林宣義さんの指導で、子どもたちはフラフープを使ったり、ニラメッコをしてから後ろ向きにボールを投げるなど、様々な運動に挑戦。普段はしない動作も、子どもたちは楽しそうに次々にこなしていた。
 区内でこのトレーニングを取り入れているところは少なく、ACOTではもっと広めていきたいとしている。

写真=様々な運動を楽しそうに次々こなす子どもたち