足立朝日

本氷川神社 本祭り盛大に 「神幸祭」

掲載:2005年10月5日号
本氷川神社
本祭り盛大に
「神幸祭」

 本氷川神社(千住三丁目)が5年に一度の本祭りの年を迎え、9月18日に「神幸祭」と呼ばれる盛大な渡御が行われた。
 本殿での神事の後、神輿は朝7時に千住三丁目の担ぎ手たちによって神社を出発した。宿場町通りから北千住駅前ロータリー、つくばエクスプレス駅前をゆっくりと進み、大踏切を渡って千住東町へと移動。そこから千住東町二丁目町会、千住旭町、千住旭町自治会、千住曙町へと、担ぎ手をバトンタッチするというもの。途中、お旅所の千寿常東小校庭で休憩を取るなどするが、ほぼ一日がかりの行程。
 行列は鉄杖を持った学生4人を先頭に、交通の神・猿田彦、神輿の後ろには裃姿の氏子総代たち、最後に宮中風の装束をまとった渡辺陽一郎宮司が馬に跨って続いた。猿田彦は天狗の面に、一本歯の下駄といういでたちで、歩行が難しいため慣れた人が扮する。見物していた親子連れやお年寄りが、その珍しい下駄姿に、感嘆の声を上げていた。毎回学生が扮する鉄杖所役は、大学生1人と中学生3人。志願して参加した桜堤中2年の岡村祐樹くん、中村将人くん、福島申也くんは、「疲れます」と長い行程にややお疲れ気味だが、先頭の役目を果たした。
 壮麗で威勢の良い祭事に、千住の街は一日、熱気に包まれた。
   
天狗の面に一本歯の   馬にまたがった渡辺宮司と
下駄の猿田彦       裃姿の氏子総代たち