足立朝日

「あらかわ号」で荒川探検  区内学校では初  千寿第五小

掲載:2009年9月20日号
 千寿第五小学校(半田英雄校長・足立1)の4年生が9月8・9日、国土交通省の巡視船「あらかわ号」で荒川を探検した。
 足立3丁目在住で河川環境保全モニターの坂田はつ江さんが、「子どもたちに川に近付いて、川を知ってほしい」と提案し実現した。足立区の学校では初の試み。
 一行は小菅側にある足立リバーステーションで船に乗り込み、下流に向けて出発。事前学習の授業を担当した荒川下流河川事務所の葛西浩徳さんの説明を聞きながら、水辺の鳥や魚などの生き物、綾瀬排水機場、隅田水門、京成線の橋などを船上から見学した。
 一番の目玉は平成17年に完成した荒川ロックゲート(閘門=こうもん)の通過。江東区を流れる旧中川と荒川の合流地点に建つレンガ様の大きな2つの門で、水位の異なる2つの川を繋ぐ役目をしている。水位が荒川よりも最大3・1m低い旧中川と行き来する際、船は2つの門の間で水位が調節されるのを待つ仕組みだ。
 水位があっという間に下がっていくのを外の目盛りで見て、子どもたちは大騒ぎ。「門が上がるのがゆっくりだった」「荒川を船の上から見たのは初めて」と、貴重なクルージング体験の感想を話した。
 あらかわ号は一般の人も乗船できる(営利目的不可)。無料。35人乗りなので学校など団体が好ましい。
問合せTEL3902・8745荒川下流河川事務所地域連携課まで。

写真=初めて見るロックゲートに立ち上がって歓声