足立朝日

産学公連携への第一歩 東京電大生、区内町工場を見学

掲載:2009年9月20日号
 平成24年に北千住に新キャンパスを開く東京電機大学の学生たちが9月3日、区内の町工場を見学した。
 区が進める産学公連携事業の一環で、大学の学生や教授が中小企業との交流を図り、信頼関係を構築しようというもの。

 教員、院生、学生など13人が、足立ブランドに認定された㈲中村鞄製作所、ザオー工業、㈱プリントアート、㈱安心堂の4カ所を回った。
 精密金型製作からプレス、スクリーン印刷まで一連の作業を請け負っているザオー工業㈱(鈴木省三社長)では、歯科医のデンタルミラーやパソコン画面の枠など、多様な製品を手がけている。「発注された物の形を見て、展開図が頭に浮かぶ」という社長の言葉に一同は驚いた様子。ものづくりの好きな学生たちは教授とともに、社員に細かく質問しながら工程の一つ一つに真剣に見入っていた。
 区産業経済部では「中小企業のものづくりの最前線を知ってもらい、現場を知るきっかけになれば」と話している。

写真=高度な金属プレスの作業を熱心に見学