足立朝日

未来の防災リーダー中学生消火隊  消火訓練積み総合防災訓練に

掲載:2009年9月20日号
 いつ起きてもおかしくないと言われている大地震。足立区総合防災訓練が9月6日、荒川河川敷千住新橋緑地で行われ、約3000人が参加した。
 今年のテーマは「ライフセーブあだち2009~地域力・共助の強化をめざして~」。参加者らが実際の地震発生時の対応をイメージしやすいよう、大地震発生から復旧までの流れを2時間に凝縮して実施した。
 また、今年初めて「中学生消火隊」が参加した。足立区は都内で唯一、総合防災教育のモデル地区に指定されており、その一環として未来の地域の防災リーダーを育てようと立ち上げられたもの。名乗りを上げた千寿青葉中、新田中、渕江中、西新井中の4校が、夏休みなどを利用してそれぞれD級可搬消防ポンプによる消火訓練を積んできた。
 区内全域で震度6強を記録する地震が発生したとの想定で訓練が始まると、中学生たちは早速、バケツリレーやD級ポンプによる初期消火を行った。大人顔負けのスムーズな動作で堂々と放水。渕江中の3年女子4人のチームは「習った最初はポンプの取り付けが難しかった」と話しながらも、「今日は今までで一番スムーズに出来た」とニッコリ。大人たちの区民消火隊とともに一斉放水した新田中の男子生徒は「これが消防署の仕事なんだなと思った」と感想を話した。