足立朝日

映画観賞で交流深める  田んぼdeミュージカル

掲載:2009年10月5日号
 生涯学習センターが企画する「田んぼdeミュージカル」の上映と区民コミュニティカフェが9月25日、同センター研修室で行われた。
 区民コミュニティカフェとは、映画鑑賞後に映画のテーマに基づいて参加者が感想や意見を話し合い、区民同士の交流を深め地域を省みようというもの。
 「田んぼde」は北海道穂別町の住民たちが映画監督の崔洋一氏の指導のもと、脚本、音楽、衣装、撮影、編集全てを手がけた作品。出演者125人の平均年齢74歳、最高齢83歳という特性だけでなく、つたないがあたたかさの伝わる内容も話題となっている。
 約45分の上映後、参加者たちはスタッフを交えて感想を語り合った。「地元の人が演じている人間自体の力強い姿が目に快かった」という高橋貞枝さん(50代)を始め、「やさしさをすごく感じた」「都会と違って連帯感がすごい」など、映画から受け取ったあたたかさをみんなで共有した。
 「同級生が出ていて、張り切っていた」と苦笑いしていた花畑在住の阿部武夫さん(72)は、なんと穂別出身。思いがけず現地の風土や慣習などの話題で、盛り上がった。

写真=感想を語り合う参加者の皆さん