
綾瀬村誕生120周年を記念して、10月31日にイベントが開かれる。歴史を遡って「村」の誕生を祝うのは、珍しい。地域の成り立ちや土地の特色を知ることで、新たな魅力発掘が期待できそうだ。

昨年の全国新選組シンポジウムIN綾瀬新選組まつり

綾瀬村になる以前の慶応4年、五兵衛新田(綾瀬4丁目辺り)の金子邸(金子健十郎)に、新選組が19日間滞在していたことが知られている。
綾瀬村が誕生したのは明治22年(1889)。弥五郎新田、次郎左衛門新田、五兵衛新田、伊藤谷村などが合併。明治以降、野菜栽培が盛んだった伊藤谷は、日本のキャベツ栽培発祥の地という、驚きの歴史もある。
【今回のイベント】
06・07年にも綾瀬新選組研究会の増田光明代表が、新選組まつりを開催。昨年は、新たに組織した実行委員会が新選組駐屯140周年を記念して「綾瀬新選組まつり」を開き、区内外からの新選組ファンで賑わった。
今回は新選組から枠を広げ、「綾瀬文化のまちづくり実行委員会」に名称を変更、あだちまちづくりトラストの助成を受けて、地域を盛り上げる。
「まちづくりには資源とアイデンティティーが必要。激動の歴史の中で、綾瀬がどう発展してきたか。歴史を知れば知るほど、本当に綾瀬は面白い。歴史を知ることで、土地への愛着も増すのでは」と事務局長の児玉一さん。
スタンプラリー景品の小松菜にも、実は意味がある。「近藤・土方が綾瀬を旅立った旧暦4月1日頃は、ちょうど小松菜の最盛期。小松菜畑の中を歩いていったのだろう、と」(児玉さん)。そんな情景を思いながら、スタンプラリーに参加するのも楽しい。講演会や資料展示などもある。
【日時】10月31日(土)午前11時~午後4時、雨天決行
【場所】〈第1会場〉東綾瀬公園(ハト公園)
●模擬店・ステージ
新選組グッズ、金子健十郎ゆかりのJAあゆみ野の野菜直売など。ステージは日野、流山、滝野川の新選組の会が仮装して、迫力の殺陣や寸劇を披露。区内団体、学校などの演奏、ダンスほか。
●スタンプラリー=景品は野菜など
●パレード=午後3時~200人がハト公園から駅前を練り歩く。
<第2会場>マリアージュ=綾瀬の歴史と新選組資料展、講演会、お抹茶。
◆講演会「綾瀬と新選組」
【日時】10月22日(木)午後6時~、無料
【場所】綾瀬プルミエ(綾瀬駅西口3分)
【講師】増田光明氏(綾瀬新選組研究会)
【問合せ】綾瀬文化のまちづくり実行委員会事務局TEL3838・1834芝園開発㈱内