足立朝日

児童と地域 一緒に防災教育  西新井第一小

掲載:2009年11月5日号
 西新井第一小学校(牛山英一校長)で10月5日、児童と地域の人々による合同防災教育が行われた。
 児童と地域が一緒に参加する取り組みは珍しい。同校は都内で2校の地域防災スクールモデル事業校に指定されており、その防災教育の一環。
 3年生103人と7町会、開かれた学校づくり協議会の代表者が参加。消防ボランテ
ィア、西新井消防署、消防団などが指導に当たった。
 まずは全校児童が参加する避難訓練から開始。「18秒後に震度4の地震が来る」との緊急地震速報を合図に、子どもたちは各教室で速やかに机の下に潜った。1年生もおしゃべりすることなく、半年間の防災教育の成果が見て取れた。
 その後、3年生は地域の人たちと一緒に起震車体験、救命訓練、防災講習を受けた。起震車体験を終え「楽しかった」と笑顔の子どもたちに対し、大人たちは「見るとやるとでは大違い」「本物だったら、もっといろいろ飛んでくるでしょうね」と大地震の恐ろしさを実感した様子だった。
 人形を使っての救命訓練では、子どもたちは力の要る心臓マッサージには苦労していたが、AED操作を覚えるのはあっという間。周囲への呼びかけを、恥ずかしがらずに大きな声でできた女の子は、「緊張したけど、本番ではちゃんとできるよう頑張りたい」と力強く話した。
 今後は3年生が1年生に、防災について学んだ内容を発表することになっている。

写真=人形を使っての救命訓練をする3年生