足立朝日

約800人が参加 北千住駅とマルイで消防訓練

掲載:2009年12月5日号
 11月9~15日の秋の火災予防週間にちなんで、区内各所で消防訓練が行われた。
 11月6日は住宅用火災警報器(住警器)の早期設置キャンペーンを兼ねて、千住消防署(藤木良夫署長)が北千住駅とマルイで訓練を行った。住警器は、来年3月末までに全ての住宅に設置が義務付けられている。

 午前9時、マルイ6階のゴルフ用品売り場から出火したとの想定で、訓練を開始。店内でスタッフが初期消火や、障害者などのお客さんに扮した店員を避難誘導するなど日頃の訓練の成果を発揮し、2階入口に集合した。その後、足立消防署特別救助隊(レスキュー隊)2人が、屋上からロープだけを使って垂直に壁を降下する座席懸垂で脱出する技を披露。参加者や通行人が、固唾を飲んで見守った。
 一日消防署長を務めた岩谷善照・北千住マルイ店長は、最近足立区と北区で連続放火が発生したことを挙げ、「1日4~5万人が来店する。一番怖いのは放火。お客様に安全なお店で買い物をしていただけるように、1人1人に目を向けて」と従業員に呼びかけた。
 続いて1日に160万人が利用する北千住駅では、仲町口でJR、東武、TX、東京メトロの駅員とルミネ北千住店従業員が参加して訓練を実施。各代表が一日消防署長としてくす玉を割り、「住警器100%設置に向けて! 出発進行!」の垂れ幕に、キャンペーンの気合いを込めた。
 この日は千住防火防災協会員なども含め、約790人が参加した。

写真=マルイの屋上から颯爽と降下するレスキュー隊