足立朝日

三位一体の防災訓練 千住桜花苑

掲載:2009年12月5日号
 特養老人ホーム千住桜花苑(近藤常博施設長)で11月13日、総合防災訓練が行われた。
 秋の火災予防運動の一環で、千住消防署(藤木良夫署長)、苑と災害時応援協定を結んでいる千住元町町会(坂田進会長)との合同。施設、町会、消防の三位一体の訓練は初。災害ボランティアも参加した。

 2階から出火したとの想定で訓練を開始。利用者に扮した町会会員らが職員の誘導で駐車場に避難し、職員が初期消火と通報に当たった。その後、ハシゴ車と消防車が、2階に取り残された人たちを救出。屋上からのレスキュー隊によるロープを使った脱出訓練も披露された。
 同苑では毎月全員参加で訓練を実施しており、自衛消防隊女子チームは今年7月の自衛消防訓練審査会で優勝した実績を持つ。藤木署長から「キビキビした適切な動きだった」と評価があった。
 坂田町会長は「桜花苑と連絡をさらに密にしていきたい。万青会(老人クラブ)会員が多数参加したが、痴呆の人の見守りは成程こういう風にしたらいいのかと実感した」と感想。近藤施設長は「まずは火事を出さないよう、予防に努めていきたい」と感謝と共に述べた。

写真=2階から利用者役が避難