足立朝日

1010で成井豊のワークショップ

掲載:2009年12月5日号
 10月22日から全7回の予定でスタートしたシアター1010ワークショップシリーズ2009「成井豊のドラマ・リーディング教室」が第2回を終え、ますます盛り上がりを見せている。

 高校の国語教師という安定した職を投げ打って、演劇集団「キャラメルボックス」を立ち上げ、ファンタジックな作品を描き続けている成井ならではの教室で、子どもたちは夢を育む。参加者は10歳~18歳の足立区の児童・生徒14人。それぞれが自己表現の場を求めて参加し、成井の一挙一動、言葉のひとことに全身の神経を集中している。
 例えば初日の風景。「他人と自分を比較しない」「恥ずかしがらずにどんどん行う」「自主練をする」の3つの心構えは、早くも子どもたちの心に浸透。発声練習に関しては、心臓の奥まで轟くような発声をする成井によると、喉は生まれつきのもので鍛えられないが、体をリラックスすると大きな声が出るようになるという。続いて列になった仲間に後ろから声をかけ、相手が「自分だ!」と気付くように思いを伝える「標準と射程」。このようなワークショプを後4回重ね、最後の3月6日には稽古場1で発表会を行う。
 成井脚本・演出の「エンジェル・イヤーズ・ストーリー」も、12月25日までサンシャイン劇場で上演中。詳細・チケットTEL5342・0220(キャラメルボックス)

写真=成井さん(中央)の楽しい指導に笑顔がこぼれる