足立朝日

　寝る前に熱い湯を入れておけば、一晩中、布団の中を暖めてくれる湯たんぽ。湯は翌朝でも30～40度の温かさを保ち、洗顔などに利用できます。省エネ意識、エコ意識の高まりを受けて、湯たんぽの人気は急上昇を続けています。

　玩具などの安全性をチェックしている財団法人製品安全協会によると、同協会の認定を受けた「ＳＧマーク」付きの湯たんぽの生産量は、04年度には約97万個だったものが、07年度は２８９万個、08年度は８９０万個と、爆発的なヒット商品になっています。
　大手雑貨チェーンの東急ハンズ（東京都渋谷区）でも07年度は湯たんぽの売り上げが、前年度に比べて１５０％に伸びています。
　湯たんぽを主力商品の一つとする癒し系雑貨メーカーの「ほんやら堂」（群馬県高崎市）は、地球温暖化防止活動をするＮＰＯ法人「そらべあ基金」に協賛、地球温暖化のために絶滅が危ぶまれているホッキョクグマの「そら」と「べあ」をキャラクターにした湯たんぽを製造し、その売り上げの一部を寄付しています。
　最近はかわいいキャラクターや動物をデザインした湯たんぽカバーが若い人たちの人気を集め、湯たんぽのもう一つの理由になっています。「キューズ　ベリー」（大阪市）では、国内生産した１００種以上の湯たんぽカバーをインターネット販売しています。