入谷南中学校(保坂朗校長)で1月8日、箏曲観賞会が開かれた。
足立区と東京藝術大学の連携事業「音楽教育支援事業」の一環で、同大生や卒業生を中心とした音楽家が、区内の小中学校で子どもたちに音楽指導や鑑賞教室などを出前しているもの。
今回の出演者は藤原道山さん(尺八)、池上眞吾さん(箏)、前田拓郎さん(ピアノ)の若手演奏家3人。藤原さんは宮内庁主催の御前演奏や映画「武士の一分」などへの参加、様々な楽器とのコラボレーションなど幅広い活動が、メディアで知られている。
3人は尺八と箏(こと)による新春らしい「春の海」をはじめ、5曲を披露。ピアノを交えての異色の組み合わせなど、初めて触れる生の和楽器の音色に、生徒たちは静かに聴き入った。
尺八の音色の変え方など演奏方法や日本の音楽の特色を、藤原さんがわかりやすく解説。「日本の音楽は音色(おんしょく)を大事にしてきた。パッと聞いた時は変化を感じないかもしれないが、徐々にわかってくる。今の音楽はメロディライン重視だが、日本の音楽は1音1音大事に変えてきた」。海外の演奏活動で知った、外国人と日本人の自国の文化に対する思いの違いについて語り、「日本人は日本の音楽を良く知らない。大事にして」と語りかけた。
終演後、生徒からは「受験で苦労したことは?」の質問があり、「受験の時は必要かわからない勉強もあったが、今になって役立つことがある。自分が選んだこと、決めたことに一生懸命向き合っていくことが大事」とエールが贈られた。
生徒会長の小林祐奈さん(2年)は、吹奏楽部のアンサンブルコンテストを間近に控え、「アンサンブルは指揮者がいないので、アイコンタクトのやり方や和音の作り方など、勉強になった」と本物の演奏に触れた感動を語った。
写真=日本の音楽を大事にしてと藤原さん(右)
足立区と東京藝術大学の連携事業「音楽教育支援事業」の一環で、同大生や卒業生を中心とした音楽家が、区内の小中学校で子どもたちに音楽指導や鑑賞教室などを出前しているもの。

3人は尺八と箏(こと)による新春らしい「春の海」をはじめ、5曲を披露。ピアノを交えての異色の組み合わせなど、初めて触れる生の和楽器の音色に、生徒たちは静かに聴き入った。
尺八の音色の変え方など演奏方法や日本の音楽の特色を、藤原さんがわかりやすく解説。「日本の音楽は音色(おんしょく)を大事にしてきた。パッと聞いた時は変化を感じないかもしれないが、徐々にわかってくる。今の音楽はメロディライン重視だが、日本の音楽は1音1音大事に変えてきた」。海外の演奏活動で知った、外国人と日本人の自国の文化に対する思いの違いについて語り、「日本人は日本の音楽を良く知らない。大事にして」と語りかけた。
終演後、生徒からは「受験で苦労したことは?」の質問があり、「受験の時は必要かわからない勉強もあったが、今になって役立つことがある。自分が選んだこと、決めたことに一生懸命向き合っていくことが大事」とエールが贈られた。
生徒会長の小林祐奈さん(2年)は、吹奏楽部のアンサンブルコンテストを間近に控え、「アンサンブルは指揮者がいないので、アイコンタクトのやり方や和音の作り方など、勉強になった」と本物の演奏に触れた感動を語った。
写真=日本の音楽を大事にしてと藤原さん(右)