足立朝日

北京五輪の藤野舞子選手 子どもたちに水泳を指導

掲載:2010年1月20日号
 千住温水プールで練習している「ジュニア育成水泳教室」で昨年12月、北京五輪に出場した藤野舞子選手(26・花畑在住)が子どもたちを指導した。

 同教室は5年後に東京で開かれる国体に向け、都・区の体育協会が競技種目の強化とジュニアの育成に取り組んでいるもので、11月7日から全12回実施。藤野選手はこの日のみのスペシャルコーチとして登場した。
 クロール、平泳ぎ、背泳ぎのお手本が披露されると、子どもたちは「すごい」と憧れの眼差し。藤野選手は蹴伸びなど基本を丁寧に教え、「伸びることが大事。一番気持ちいい、浮いていられる時間。水は怖くないから楽しんで」とアドバイスした。子どもの指導は初めてで「1歳からやっていて泳げないという記憶がないから、感覚を伝えるのが難しい」と話していたが、子どもたちからは「丁寧に教えてくれる」と大好評だった。
 8人の代表選手VS藤野選手の200mリレーでは、子どもたちが1秒差にまで迫る大健闘。アンカーの横井将アレッシオくん(梅島小4年)は「早い~」と完敗に悔しそうだった。
 藤野選手は「25歳でオリンピック出場の夢が叶った。みんなの中からも出られるように頑張って」とエールを送った。

写真=丁寧に基礎を教える藤野選手