足立朝日

潤徳吹奏楽部定期演奏会  伝統を後輩にバトンタッチ

掲載:2010年2月5日号
 潤徳女子高校(瀧澤行男校長)吹奏楽部(小林龍樹・武藤淳顧問)の第22回定期演奏会が、1月9日(土)サンパール荒川(荒川区)で開かれた。
 同部は昨年も東京都高等学校吹奏楽コンクールA組の部で金賞を受賞し、15年連続となった。
 1年間の総まとめとなるこの日は、受賞曲のO・リード作曲「メキシコの祭り」を第1部のオリジナルステージで披露。第2部の音楽創作劇は話作り、演出、衣装、小道具も全て部員たちが手掛ける恒例のもので、今年は「不思議の国のアリス」に挑戦。女王様の登場シーンに映画スターウォーズの敵役ダースベイダーのテーマ曲を演奏するなど、笑いの要素がたっぷり盛り込まれた。
 第3部のポップスステージでは、1年間かけて取り組んできた初挑戦のアイドル曲メドレー「アイドルde Go!!」や坂本九メモリアルなどで聴かせた。
 3年生はこの日で引退。後輩たちの静かな演奏が流れる中、部長の武島芽生さんが「3年生は今でこそ仲がいいが、入学当初は折り合わずに良くもめた。そのたびに助け合い乗り越えてきた。本当に3年間幸せでした」と涙の挨拶。3年生18人がアカペラで「Song for you」を歌って感謝を伝えると、客席で目元を拭う大人たちの姿も。
 涙の演奏で先輩を送りだす後輩たちに部の伝統がしっかりと渡された。

写真=ポップス曲でスタンドプレイやダンスも披露=サンパール荒川で