足立朝日

足立高校美術部が快挙 佐藤太清賞に多数入賞

掲載:2010年2月20日号
足立高校(酒井千春校長)美術部(妹尾宏行顧問)の部員とOG計7人が、高校・大学生ら若者対象の美術展「第9回佐藤太清賞公募美術展」で特選などに入賞した。
 全入賞者40人中、1校の入賞数としては快挙。同部はこれまでも常連だったが、現役部員の作品5点の入賞は最多。
 最高賞の佐藤太清賞を受賞したのは、前部長・角田佳奈香(かなこ)さん(3年)の「窓辺」。友人をモデルに、窓から眺める移り変わる空や時の流れを描いた。絵を本格的に始めたのは高校に入ってからで、「感情が伝えやすいから」と人物画にこだわる。
 板橋区長賞・特選は前副部長・中川美緒さん(3年)の「Catch me!」。UFOキャッチャーの中の世界をイメージして描いた。鳥かごと少女を描いた特選の小松綾菜さん(3年)は、「アンティークなど不思議なものが好き」と題材を決めた。同じく特選の部長・重留あいさん(2年)は、他校に通う友人の男子生徒をモデルに、「同じ年代なので、思春期の悩みなどを思うままに描いた」。
 入選は飼い猫の9態を描いた山田奈穂さん(3年)。「白黒で表現するのが難しかった」という。ほかに、OGの大谷育代さんと酒井彩夏さんが入選した。同美術部の先輩で、佐藤太清賞を連続受賞した長谷川理奈さん(大学3年)が、昨年日本芸術センター公募展で金賞を受賞。先輩の活躍も励みになったようだ。
 彼女たちの想いがこめられた感性豊かな作品に会いたい人は、ぜひ巡回展に足を運んでみよう。
《巡回美術展》
【日時】2月25日(木)~28日(日)午前9時半~午後5時 *入場無料
【場所】板橋区立グリー
ンホール(板橋区栄町36―1、TEL3579・2222)
【交通】都営三田線「板橋区役所前」か東武東上線「大山」下車、徒歩5分

写真=入賞した現役部員たち。後列左から山田さん、小松さん、重留さん、
前列左から中川さん、角田さん=足立高校美術部部室で