足立朝日

千住消防署 新庁舎が千住中居町に完成 有事に迅速な対応を

掲載:2010年2月20日号
 千住消防署(藤木良夫署長)の新庁舎が完成し2月16日(火)、落成式が行われた。
 場所は、旧庁舎(3階建て)のある千住1丁目から国道4号を挟んでほど近い、千住中居町9‐14で、東京電力が所有していた約1580㎡の敷地。向かいにはレトロな外観の足立電話局(NTT千住ビル)がある。新庁舎移転は昭和36年に改築された旧庁舎の老朽化と、多様化する災害装備の増加に対応するため。
 千住消防署は約160人の職員で、荒川沿いの千住、小台、宮城、新田の広い地域の防災を担っている。
 落成式には新井雄治消防総監ら消防関係者、近藤やよい区長、都議、地域住民、地元企業など約220人が列席。藤木署長は謝辞で「千住のまちの防災拠点として機能を十分発揮できる庁舎になった。地域に根差した消防署として、消防団や地域と力を合わせて消防に取り組む」と誓いを新たにした。
 式の後は、江戸消防記念会第11区(岡田昭吾総代)がはしご乗りや木遣りなどを建物前で披露した。
《新庁舎》5階建て。1階=消防車両の車庫、千住消防の歴史を伝える「千組のまとい」を展示。地下には災害用に100の防火水槽を設置。2階=地域サービスの核として都民相談室や各事務室、防災用品等の展示コーナーなど。3階=救命講習など地域の人が利用できる防災教室。また、隣に消防団の車庫・本部などが入った別館(敷地面積約340㎡)もある。
 新庁舎での事務は2月26日から開始される。


写真=上/5階建ての新庁舎=千住中居町(千住消防署提供)
中/江戸消防記念会によるはしご乗り=新庁舎前
下/謝辞を述べる藤木署長