足立朝日

小中一貫校で全国初 興本扇学園ユネスコ・スクールに認定

掲載:2010年3月5日号
 興本扇学園(宇野彰人校長)が国連のユネスコ・スクール(US)に認定された。
 日本では1月現在136校が加盟しているが、小中一貫校としては全国で初。また小学校としては都内3番目、中学校としては都内初となる。
 USは国連ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念を実現し、平和や国際的な連携を学校の活動を通して進める目的で設けられたもので、幼稚園から教員養成大学までが参加。世界中の加盟校との交流を通して、学ぶことができる。
 同校が取り組んでいるのは、USの4つの基本テーマの中の「異文化理解」。小中一貫校創立時から総合的な学習の時間などを使った「国際コミュニケーション科」の授業として、日本文化を身につけさせるため和太鼓、ソーラン、書き初め、百人一首などに取り組んできた。だが、子どもたちが学習の目的を理解していないことから、海外の学校と交流しながら日本文化を発信すると同時に英語も使って表現力を高めていきたいと、USの参加を希望した。
 現在はオーストラリアの小中高一貫校との交流に向けて、準備を進めている。宇野校長は「環境の違いからくる文化の違いを学ぶことで、ゆくゆくは環境教育にもつながれば」と期待を寄せる。





写真=上/興本扇学園に贈られたユネスコ・スクール認定証
下/授業で百人一首に挑戦する子どもたち=興本扇学園