足立朝日

思いやる心で 規範意識を育てる 第十二中 道徳研究発表

掲載:2010年3月5日号
 第十二中学校(根岸順一校長・大谷田1丁目)で先頃、道徳教育の研究発表会が行われた。同校は、平成20・21年度文科省道徳教育実践研究事業推進校、21年度区教育委員会研究推進校として、道徳教育を進めてきた。
 研究主題は「仁篤(じんとく)の涵(かん)養~規範意識の醸成を目指して~」。相手を慈しむ心や思いやりの態度を育てることで、その場に応じた善悪の判断や規範意識が育つとの考えから、公開授業は各クラスが教材を使い、「個性と寛容な心」「真の友情」などをテーマに進行。中でもユニークだったのが、3年5組の「異性の正しい理解」の授業。同年代の生徒を描いた物語の副教材を使い、交際相手に合わせて進路を決めるかどうか悩む3年生の葛藤について、感想を述べ合った。
 また、クラス全員の恋愛についてのアンケートを匿名で発表。「ふられたことで、今までの自分の行動を省みた」と失恋を通して相手を思いやる気持ちを学んだなど、生徒たちの率直な言葉から、さわやかな交際とそれに伴う成長が明かされた。
 授業後の記念講演会では、スポーツキャスターとして活躍中の舞の海秀平さんが「身体を鍛える心を鍛える」のテーマで講演した。



写真=恋愛観や失恋経験を素直に語り合った=第十二中3年5組で