足立朝日

足立の歴史を伝えて500号   足立史談会

掲載:2010年3月20日号
 足立史談会(安藤義雄会長)の機関誌「足立史談」が昨年10月、500号を発行し、祝う会が2月27日(土)北千住駅前の東武菜苑で開かれた。会員や関係者など約50人が、お祝いに駆けつけた。
 史談会が発足したのは、1968(昭和43)年。時代と共に失われていく足立区の貴重な文化遺産や伝承の調査研究を進め、後世に伝えていこうと、教職員、公務員、郷土史家、僧侶、会社員、商店主、主婦、学生など約80人の会員でスタートした。
 足立史談は、同年3月の創刊号以来毎月、1回も休むことなく発行。2001(平成13)年7月号から区郷土博物館に引き継ぎ、多田文夫学芸員が編集に携わっている。
 創刊号から400号までを編集していた安藤会長(82)は挨拶で、「あっという間。500号まで生きているとは思わなかった。月間で出すのは大変なこと。1回も遅れることなく今日を迎えることができたのは有難いこと。区史を充実したものにしたいという想いが、活字化しておけば後世に残る」と感慨深く語った。
 この日は創刊号の復刻版とともに、100号ごとに発行している401~500号を1冊にまとめた復刻版5が配られた。8年分の会の歴史と区史への想いが詰まった1・6㎝の厚みを胸に、参加者たちは親交を深め合った。
【足立史談復刻版1~5】各2000円。郷土博物館で販売。ハガキに書名と住所・氏名を書いて注文する。〒120‐0001大谷田5‐20‐1足立区立郷土博物館気付 足立史談会、TEL3620・9393(金曜午前10時~正午)

写真=感慨深く挨拶する安藤会長=北千住駅前の東武菜苑で