足立朝日

待機児童に朗報! 区内3カ所に保育所がオープン

掲載:2010年4月5日号
 足立区の人口が昨年4月、ついに66万人を超えた。西新井、千住、新田など大規模なマンション開発により、若い世代の流入が大きい。
 それに伴い待機児童数も倍増した。区の昨年4月1日時点の待機児童数は418人で全国13位。増加数では前年比213人増で全国4位となっている。91%を占めるのが3歳未満児で、その定員増を重点に区は対策を進めてきた。
 待機児童の多い地域では、区立保育園で3歳未満時の保育、3歳児以上児は認定こども園や幼稚園で保育を行う仕組みの検討を始め、今年度の保育定員405人増(うち3歳未満児340人)を目指す。
 4月1日(木)に開所した保育施設は3園。そのうち、TKチルドレンズファーム大谷田は、今年度から新たに足立区独自の保育制度として設置する「足立区小規模保育室」。基準は都の認証保育所と同じだが、保護者が求職中や短時間勤務でも保育の対象となる。
 今回モデル的にスタートしたTK大谷田は、UR大谷田団地のテナントの1室を利用したもので、定員は0~2歳児15人。既存の施設を利用し、短期間で開所できる利点がある。年度内に5室の開所を予定。
 その他、今回開所の新田さくら保育園(認可保育園)は都営新田1丁目アパート内に設置。千住あさひ共同保育園(都認証保育所)は、東京電機大学が建つ元JT所有地の一部を区が買い取り、NPO法人柳原共同保育所が土地を借りて建物を新設した。

保育ママ制度もあります
保育園に入れない場合は、日中、家庭福祉員(保育ママ)の自宅などで、3歳未満の子ども(3人以内)を預かる保育サービス「保育ママ」を活用する方法もある。
 保育ママは子どもと関わった経験のある人が研修受講後、区の審査を受けて認定される。昨年秋から増員され、現在約130人が認定。保育定員は約300人に対応する。
 利用方法など詳細は区役所HPで。問合せTEL3880・5873保育課保育計画係

写真=千住旭町に開所した千住あさひ共同保育園