
精神障害者の会やボランティア、医療機関など50以上の団体が参加。模擬店やバザーなどもあり、多くの人で賑わった。当事者の会などによる劇やダンスも披露された。
精神科医の熊谷直樹氏が、うつやストレスについてわかりやすく講演した。「日本人はまじめだから、自分の頑張りが足りないと思ってしまい、精神的なうつ症状に気付きにくい」。そのため、身体症状のサインを見逃さないことが大事という。
具体的には、①睡眠障害=寝つきが悪い、眠りが浅い、朝早く目が覚める②食欲が低下がち(時にやけ食い)③消化器=胃部不快、むねやけ、胃潰瘍、下痢、便秘③呼吸器=息苦しさ、風邪をひきやすい④循環器=動悸や脈の乱れ、高血圧⑤その他=発汗、性機能低下、全身倦怠感、頭痛、肩こり、生理不順、微熱が続く、など。精神面でのサインとしては、集中力や記憶力の低下などがある。
過剰なストレスの持続は、うつにつながる。身近なストレス軽減法は、①腹式呼吸・深呼吸②ストレッチ③明るい会話④適度な振り返り。④は別の考え方を探し、自分の考え方の歪みを確かめること。「~べき」「どうせ」「もうおしまいだ」などの思考パターンから解放されることが必要という。
熊谷氏は、「ストレス1日決算主義」を提唱。睡眠時間や「寝なければ」などのこだわりは捨て、「早寝早起き」ではなく「早起き早寝」と朝ごはんの実践が有効と説いた。
写真=熊谷医師とストレッチ=庁舎ホールで