足立朝日

学生たちが足立区の歌を発信 スチューデントプロデュースコンサート

掲載:2010年4月5日号
 学生たちが制作から全てを手がける「スチューデントプロデュースコンサート(SPC)Vol.4このまちとであう」が3月22日(月・祝)、西新井文化ホールで開かれた。
 出演者はテノール歌手・中鉢(ちゅうばち)聡さん、ソプラノ歌手・大森智子さんと、初回から引き続き足立区在住のピアニスト・白石光隆さん。
 前半は唱歌など親しみやすい曲を中心、後半はオペラの名曲を演奏した。歌いながら客席に降りて、デートさながらお客さんをステージに誘ったり、その場でワルツを踊るなどユニークな演出もあり、会場は盛り上がった。
 最後を締めくくったのは、SPCオリジナルソング。学生たちが街の人から聞いた生の声を活かしたいと作ったもので、メンバーが苦労して作詩し、作曲家の長生淳さんが曲をつけた。「かぜをきるどてすべり」「ゆうやけチャイム」など街の風景をつづる歌声が響き渡ると、会場はあたたかい一体感に包まれた。タイトルはその場でお客さんに選んでもらい、「このまち」に決まった。メンバーの三浦友紀さんは「歌い続けて欲しいという思いで作った。店で流したい人は連絡して」と呼びかけた。
 終演後、メンバーの齋藤琴子さん(大学2年)は「想像以上に客席の雰囲気がアットホーム。表現したいと思っていたあたたかみに会場で出会えてホカホカ」、滝澤千枝里さん(高校2年)は「疲れたけど楽しかった」と輝く笑顔で語った。
【スチューデントプロデュースコンサートVol.5 企画運営の高校生・大学生募集】
 来年3月21日(月・祝)、西新井文化ホールで開催。出演=東京都交響楽団主席トランペット奏者・高橋敦さん、航空自衛隊航空中央音楽隊ソリスト・ユーフォニアム奏者・外囿祥一郎さん、ピアニスト・白石光隆さん。
【説明会】5月12日(水)午後7時から同ホールで。事前申込み不要。
【問合せ】TEL3850・7931文化事業課

写真=街の人の声を集めて作詩した「このまち」を、学生たちと出演者が合唱した=西新井文化ホールで