足立朝日

千葉佐那終焉の地に説明板設置 龍馬の許嫁の生涯伝える

掲載:2010年4月20日号
 龍馬の許嫁として生涯独身を通した千葉周作の姪・佐那。生業としていた千葉灸治院(きゅうじいん)があった千住仲町1番1号に4月8日(木)、NPO法人千住文化普及会=櫟原(いちはら)文夫理事長=により説明板が設置された。
 終焉の地でもある灸治院跡地は現在、国道4号と墨堤通りが交差する一角にあり、車3台分ほどの小さな駐車場になっている。太成倉庫㈱(鈴木篤社長)の鈴木又衞門会長が運営する㈱鈴木保有社の所有で、その協力のもとで実現した。
 除幕式には太成倉庫㈱監査役の小林康一さん、区文化課職員など関係者のほか、龍馬の出身地、高知新聞の記者なども駆け付けた。櫟原代表は「地域の熱い気持ちが結実し、念願の案内板をつけることができた。佐那の日本人としての気持ちを継承していき、子どもに歴史を伝える人づくりにも協力してほしい」と感慨深く挨拶した。
 小林さんは「名所ができてうれしい。話題になるのではと期待している」と語った。
 フェンスに取り付けられた説明板はアルミ合板製で、石の素材を思わせるデザインとなっている。




写真=上/念願の説明板設置を喜ぶ櫟原さん
下/中央の歩行者の隣の駐車場が、千葉灸治院のあった千住仲町1番1号。
手前左が国道4号、右が墨堤通り