足立朝日

西新井周辺をお散歩 大型商業施設建つ西新井から藤咲く西新井大師へ

掲載:2010年5月5日号
 大型商業施設やマンション群が建ち、新しい街に生れ変った西新井駅西口周辺。その一方で、古くからの歴史を感じる西新井大師周辺。2つの顔を持つ西新井を散策すると、歴史あるお宅やオシャレなお店を発見。“新”と“旧”が見つかる街「西新井」を散歩しよう!

A車両跡地のユニークな公園
 東武鉄道西新井車両工場跡地に3月14日に開園した「亀田トレイン公園」は、車両工場の名残をとどめる車輪のモニュメント(東武鉄道寄贈)や、昭和30年代の駅前広場や電車が走る様子が陶板にしてトイレ壁面に飾られているユニークな公園。広さ1784・
95㎡の園内には健康遊具が設けられており、サツキやツツジなど緑を楽しみながらストレッチができる。
【交通】西新井駅から徒歩4分
【問合せ】西部公園管理事務所TEL3855・6521

写真=車輪のモニュメント

B緑溢れる子供たちの遊び場
 公園を線路沿いに歩くと西新井駅前の新しい街並みが目の前に広がる。駅前通りをまっすぐ尾竹橋通りにぶつかって右折した所に樹林が見える。「足立区の保存樹を守る会」の牛込源晃会長(85)のお宅。ケヤキやスダジイ、バショウなど昭和63年に調査した時には81種1204本だったと語る。また、この場所は子供たちの遊び場として開放されている。玄関にあるノートに名前を記入すると中で遊べる。昭和60年からつけ始めたノートには子供たちの名前がズラリ。
 牛込会長は「昔遊んだ子供が、自分の子を連れてきて思い出を語る姿を見るのが嬉しいんですよ」と話す。
写真=緑生い茂る樹林に囲まれる牛込会長

C写真専門のクラシカルな写真スタジオ
 尾竹橋通りから環七を左折、西新井大師へ向かう途中にあるのが「フォトスタジオ清人(きよんど)」(西新井1‐1‐15‐1F、TEL3890・0025)。古くから同場所にあった写真スタジオで、昨年1月に区画整理で建ったマンションの1階にリニューアルオープンした。諸星尚哉(ひさや)店主(50)は2代目。元々は絵かきをしていた祖父の清さんが始めたお店で、店名も清さんが絵を描く時に使っていた名前「清人」が由来。昭和40年頃主流だった「暗箱」というカメラが店内に展示してあるところにも歴史を感じる。お店は家族写真はもちろん、証明写真や古い写真の復元なども行う。
【交通】大師前駅から徒歩1分

写真=オシャレなマンションの1階にある写真館「清人」

D大師門前の新たな商店街兼休憩所
 5月の大師は「藤」が見頃。その大師の門前、西新井大師昭栄会加盟の「たぐち埜(や)」(西新井1‐5‐9、TEL3890・1543)が70周年を迎え、昨年12月に店舗をリニューアル。同店舗脇に「華永路(はなようろ)」という通り抜けができる商店街を設置した。
 華永路には、玉ノ井部屋の栃東親方が現役中に各地を巡って出会ったこだわりの品々を取り寄せて販売しているお店や、興野にあるエビス堂の金平糖を取り扱っているお店のほか、花屋、とうがらし屋、フレッシュジュースの店など全13店舗。田口行彦店主(62)は「(華永路が)街の活性化につながって欲しい」と話す。
【交通】大師前駅から徒歩1分

写真=上/「ぜひ、寄って下さい」と田口店主
下/屋根があるので雨や炎天下の休憩所にバッチリ


Eお客さんとの〝ふれあい〟を大事にするカレー屋さん
 西新井大師を抜け大師銀座商店街を直進、コジマ電機のある交差点を左折、西中第一公園の先にあるのがチキンカレー専門店「Hot Pou」(西新井6‐45‐8、TEL3890・5766)。佐藤ゆかり店主が自宅の1階で始めたお店で、この5月で4周年を迎える。20種類以上のスパイスと国産の材料で煮込んだカレーは絶品。チキンカレー(辛さは3段階)にガーリックトーストか玄米入りライス、サラダとドリンクがついて970円。カウンター4席、テーブル8席。HP
【営業時間】午前11時半~午後3時、水・日・祝定休
【交通】西新井駅東口からコミュニティバスはるかぜ「鹿浜都市農業公園」行きで、「水野病院前」下車すぐ。

写真=カレーはテイクアウト(700円)もできる