
管理組合の自主防災会=阿部欣之(よしゆき)会長=が毎年実施しているもので、午前9時半に地震発生の想定でスタート。メガホンを使っての呼びかけに、住民ら約80人が中庭に避難した。
集まった避難者の中から住棟役員を10人選出し、2人1組で無線機を持って各階の安否確認へ。毎回、違う住民に体験してもらうことで、無線機の使い方などを多くの人に覚えてもらうよう工夫されている。
今年は足立消防署のハシゴ車が初出動し、9階から住民2人を救出。またレスキュー隊員が屋上からけが人(ダミー人形)を背負って、地上まで降りる訓練を披露した。実際に入居しているマンションを使っての訓練は珍しく、消防署にとっても貴重な機会という。
綾瀬出張所(永井明所長)の消防隊員らによる救命講習なども行われ、住民たちは熱心に参加していた。
写真=9階から住民を救出=日商岩井綾瀬マンションで