足立朝日

一石四鳥の小碁盤 区内の子どもたちに寄贈

掲載:2010年6月20日号
 「住まいと心の耐震まちづくり」に区と協働事業で取り組んでいるNPO法人「暮らしと耐震協議会」(木谷正道理事長=所在地・神奈川県平塚市)が、耐震補強過程で出る建築端材で作った「小碁盤」600セットを、区内小中学校と児童館などに寄贈した。
 区内の建築事業者から提供を受けた端材(廃棄物)を20㎝四方に切ったものを、竹の塚あかしあの杜(横内康行施設長)などの障害者が周囲を磨いて縦横の線を引き、碁石やテキストと一緒に袋詰めして販売するというもの。防災、環境、福祉、文化に貢献する「一石四鳥」のユニークな事業として、07年から同NPOが平塚で始めた。
 贈呈式が6月1日(火)、渕江第一小学校(木内克明校長、保木間3丁目)で行われ、木谷理事長、大石明広・同事務局長、横内施設長、松崎孝平・都建築士事務所協会足立支部副支部長が出席。将棋囲碁クラブの児童7人に小碁盤が手渡された。
 木谷理事長は「簡単なので30分で覚えられる。考える力、構想する力、決断する力、人とコミュニケーションする力がつくので役に立つ」と、子どもたちにその場でルールを指導した。
 7月3日(土)から開かれる学校づくり協議会の土曜授業の中で、地域の人や保護者も一緒に学ぶ予定。


写真=木谷理事長(中央)から碁のルールを教わる子どもたち=渕江第一小校長室で