
区民から募集した約100人の記念合唱団が出演。「いぬのおまわりさん」や「サッちゃん」で知られる作曲家の大中恩(おおなかめぐみ)氏(86)の指揮で、今回のコンサートのために特別に混声3部に編曲された大中作品を歌う。
記念合唱団は、田口芳子理事長の指導で2月から月2回の練習を重ねてきた。5月23日(日)には、大中氏が初指導に訪れた。
挨拶を兼ねた自己紹介では、ユーモアを交えながらの年齢を感じさせない粋な語りに、最初は緊張していた団員たちも徐々にリラックス。「コーラスを始めたのは12歳。コーラスの中に育った。みなさんが集まってくれて、うれしい」と歌への深い愛情が語られた。
団員たちが本番で歌う混声合唱組曲「風のいざない」を披露すると、大中氏は「声がきれいなのはいいけど、せっかくの日本語、言葉をきれいに」と、語りかけるように詩情を伝える歌い方を、丁寧に指導した。作曲家が込めた歌への想いを理解した団員たちは、短時間で見違えるように上達し、笑みがこぼれた。
団員の鈴木洋子さん(東和3丁目)と緑川恵子さん(大谷田2丁目)は「言い回しがソフトで、こういう気持ちで作ったんだよ、と言われると頑張ろうと思う」。世田谷から参加の花見道正さん(50)は「言葉の大切さをすごく伝えてもらってよかった」と語った。
本番までに大中氏から4回の指導を受け、豊かな歌の世界を響かせる。
【一般の部】
日時 7月19日(月・祝)午後3時開演
場所 西新井文化ホール
料金 1000円
曲目 いぬのおまわりさん、サッちゃん、わたりどり、こまくさの花を見に行こう、「風のいざない」より
問合せ TEL3880・5986文化課
*18日(日)には【学生の部】を開催。午後1時開演、無料。
写真=大中氏による初指導の様子=ギャラクシティで