
といっても、3年生の社会科の授業の模擬区長選。本物の選挙さながらに生徒たちが立候補者を立てて政策をアピールし、区長を選挙で選ぶ。毎年全校生徒が投票に参加していたが、今年はクラス単位での実施となった。
選挙に向けて、班ごとに足立区の抱える身近な問題を調べて政策を話し合い、政党名やスローガンを決めて、演説文や選挙ポスター製作などを行ってきた。
6月22日(火)に6クラス最初の区長選が行われた2組では、男子5人、女子1人が立候補。1人ずつ前に立って演説し、支持を呼びかけた。交通網の整備の公約に「環七高速鉄道(メトロ7)計画の実現」など本格的な政策を掲げる候補者や、治安対策のモスキートーン導入に、放置自転車回収やポイ捨て対策のたばこ税で得た収入を回す一石二鳥の財源を説いた候補者もいた。
演説後、実際の選挙で使用されている記載台と投票箱が運び込まれ、全員で投票。その場で開票され、区長が選出された。
次回の授業では模擬区議会を開き、所信表明演説や他党からの代表質問など議論をする。生徒たちは計7時間にわたって、地方自治や政治の仕組みについて学んでいく。
山田勝之教諭は「参議院選も近い時期、生徒たちが政治や選挙について考えてくれれば」と話す。
写真=選挙管理委員会から借りた本物の記載台と投票箱で投票する生徒たち=第四中で