
今年で14回目のこの交歓会は、足立区のほか近隣区・市からもチームを招き、交流を図るもので、男子16チーム、女子20チームが参加した。
この中で注目されたのは4度目の参加となる葛飾区の「きさらぎ」(大草玄監督)。80人のうち半数の40人が知的障害児チーム「どんぐり」をつくり、健常児がサポートしながら、「スポーツする楽しみ」を味わっている。この日も、会場の中川北小体育館では、「きさらぎ」の健常児にサポートされながら、他チームの子らと楽しくゲーム。障害児を普通にサポートする健常児の姿、何度もシュートに挑戦し、ボールをゴールに入れた時の障害児のうれしそうな表情が印象的だった。
また、今回初参加は、足立区の「新田」と埼玉・越谷市の「極星スマイル」。「新田」は、長澤孝幸監督、長澤優子、五十嵐淳一コーチの下、3年前に発足したが、「元気に楽しく」をキャッチフレーズに、男子13人、女子18人が、メキメキ実力をつけて初参加。「野球や空手、剣道もやっている子がいて、みんな一生懸命です」とは長澤優子コーチ。
一方、「極星スマイル」は、30数年の歴史があり、現在、蒲生駅周辺の小学生25人が参加している。三枝(みえだ)誠ヘッドコーチは「今日、きさらぎさんの障害児チームを見て、感激した。すごくいいことで、越谷でもぜひこれをやりたい」と話していた。
交歓試合の後の懇親会には、各チームの監督役員、スタッフら約50人が参加、指導上の悩みや喜び、交歓会の感想などが話され、有意義な会となった。
写真=健常児の優しいサポートの下、楽しく試合をする「どんぐり」チーム=中川北小体育館で