足立朝日

足立区出身のシンガーソングライター 下町ノ夏、3年ぶりアルバム発売

掲載:2026年8月5日号
 澄んだ高音と包容力ある低音――伸びやかな歌声で聴く人を魅了する。足立区出身のシンガーソングライター、下町ノ夏さんが、3年ぶりのアルバム『Coral Day(コーラルデイ)』を7月15日にリリースした。前作「Cobalt Time」は、台湾のチャートにもランクインするなど注目を集め、高く評価された(2023年7月5日号「ピープル」参照)。
 今作は東京という都市を「海のゆりかご」であるサンゴ礁に見立て、「記憶が積み重なってできた今日」をテーマに、日々の出来事や感情の層を丁寧に紡いだコンセプト・アルバム。全曲の編曲・ミックス(Band Mixed)はサウンドクリエイターのZAKIさんが手掛けている。
 1曲目「Overture-都市の海に浮かふ-記憶-」が流れ始めた瞬間、広大な海と空に向かって両手を伸ばしたような解放感に包まれる。ふと「最近、こんな風に背伸びをしていないな」と心地よい錯覚に耳を委ねていると、次の「Take Your Time」で「試しに今日だけ 焦らずに行こうよ」と歌う声に疲れて固まった心をほぐされ、「ルーセントの町」で波にたゆたう。
 時には80年代ポップスのサウンドがメロウに響き、しっとりと、そしてとことん下町ノ夏ワールドに浸れる珠玉の1枚となっている。

写真上/下町を愛する下町ノ夏さん
下/初回盤ジャケット