
足立区本木在住の森英人監督による初の長編制作映画「Give and go」が、「さぬき映画祭2009」=主催 同実行委員会、香川県、(財)自治総合センター=で「グランプリ」を獲得した。
同映画祭は「香川をイメージする映像作品」の製作により、映画に携わる人材発掘と育成をメイン事業とする。その企画公募で「優秀企画賞」に選出された後、応募者自身が同映画祭に向けて映画化するプロセスを経る。
視聴覚障害のある夏希(
橋本愛)と日米ハーフのプロバスケットボール選手・ケニー(
JUN)が、バスケを通じて心を交わし、周囲の人々と触れ合いながら成長する青春ストーリー。森監督の先見の目は、キャスティングにも表れる。橋本はこの撮影後、現在大ヒット中の「告白」で美月役を演じ、人気上昇中のミスセブンティーンモデル。
JUNは「笑っていいとも」のレギュラーになりつつある日米ハーフの注目のタレントだ。

同作品を撮るに当たり、森監督は元体操選手で東京オリンピック金メダリストの小野喬(たかし)氏からアドバイスを受けた。実は小野氏は森監督の叔父という間柄。さらに、何の縁故もない香川ロケに入り、宿泊施設の提供・子役協力など、様々な支援を東かがわ市の人々から受けた。
映画撮影の時間は長い。子どもたちの集中力を持続させるためのエネルギーは撮る側にも必要で、森監督は「学校の先生の苦労がよく解った」と朗らかに笑う。魅力ある2人の主役のみずみずしい演技・東かがわ市の協力・スタッフの忍耐と努力が満載された同作品がこの8月、シネマート六本木(港区六本木3-8-15、陛5413・7711)で特別先行上映される。出演者による舞台挨拶もある。チケット購入・詳細は
ホームページ。
写真=上/夏希(橋本)とケニー(JUN)=写真提供・森監督
下/森監督 取材協力=ア・ラ・カンパーニュ(北千住マルイ4F)
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足立区で生まれ育ち、足立区随所で高座を務めているイケメン落語家・林家たけ平。8月16日(月)と17日(火)の午後2時に、「赤坂レッドシアター」で怪談噺を披露する。
さらに29日(日)には、いよいよ西新井文化ホール(栗原1-3-1)で独演会を開く。題して「林家たけ平独演会/足立区の星~大根多(おおねた)三題に挑む!」(主催=公益財団法人 足立区生涯学習振興公社)。脇を固めるのは、同じく足立区民・江戸曲独楽の三増紋之助、太神楽曲芸の鏡味仙三ほか。若手の粋で洒脱な競演が心待ちされる。

【日時】8月29日(日)午後2時開演
【演目】愛宕山(あたごやま)、明烏(あけがらす)、芝浜(しばはま)
【費用】1500円(全席自由)※未就学児の入場はご遠慮を。
【区内販売窓口】足立区役所内庁舎ホール(平日のみ午前9時~午後5時)、平野運動場(同)、以下午前9時~午後8時=ギャラクシティ、生涯学習センター(学びピア21内)、千住温水プール、千住スポーツ公園、総合スポーツセンター、東綾瀬公園温水プール、スイムスポーツセンター、各地域学習センター〔竹の塚、中央本町、東和、舎人、保塚、江北、興本、伊興、鹿浜、梅田、花畑、新田
※佐野(8月25日より休館)〕
【問合せ】TEL3850・7931文化事業課
写真=上/林家たけ平
下/三増紋之助
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文化講座「てら」の一環として、8月23日(月)午後7時からCafe Kova Garden(千住1-37-2/TEL3881・6334)で落語会を開く日本放送作家協会理事・奥山侊伸(こうしん)。バラエティ番組の神様として後進の育成に励むだけではなく、作詞家・歌手としても異才を放つ。今、大ブレイク中の「AKB48」をプロデュースした秋元康も、奥山一門の出身。その秋元を「山頭火のデモテープを初めて聴いた時、心が震えた。歌は人生だ。奥山侊伸氏の歌に、人生のせせらぎが聴こえたような気がした」と唸らせたCD「山頭火」が、奥山の作詞により誕生した(作曲=信楽順三、編曲=光田健一)。
奥山の作詞活動は多岐にわたり、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「カッコマン・ブギ」(作曲=宇崎竜童)、狩人の「アメリカ橋」(作曲=信楽順三、編曲=田辺信一)など様々。「アメリカ橋」は奥山自身もレコーディングし、橋の存在を世に知らしめた。
最新CD「山頭火」での奥山のソフトな歌声に、猛暑で疲れ切った心身を委ね、明日の活力を養うのも良い。発売=㈱AKS。販売=ベルウッドレコード㈱TEL3945・2303。700円(税込)。
写真=最新CD「山頭火」
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7月12日(月)、介護施設「足立ケアコミュニティそよ風」(梅島2丁目)で、お年寄りが集まるロビーに大衆演劇の幟旗が立った。
劇団の名は「尾上(おのうえ)劇団」。「素人ボランティア劇団」の肩書き通り、発起人の丸山幸男会長、加藤和子座長、スタッフも全て素人だ。だが、埼玉を中心に新潟や福島にも遠征するなど、志と活動はプロにも負けない。
劇団誕生は10年前。埼玉県越谷市で理髪店を営み、知的障害者施設などで無料散髪のボランティアをしていた丸山会長が、「日本の礎を作った高齢者に、笑いと涙の無料出前芝居を届けたい」と一念発起。装道加藤きもの学院(南埼玉郡)学院長の加藤さんが2代目座長となり、今では80人ほどが在籍する。
公演は交通費も含めて完全無料。賛同団体の支援金や助成金、会費などで賄うが、赤字は丸山会長個人の負担という。「高齢者施設の利用者は親だと思っている。親のところに行ってお金をもらうなんて、とんでもない」と加藤座長。
この日の公演は478回目。冒頭で握手をしながら客席を回ると、長良川艶唄、連獅子風の舞い、職員参加のきよしのズンドコ節など次々と披露。丸山会長のサービス精神旺盛な進行に、ホールは笑いと手拍子に包まれた。
クライマックスは「岸壁の母」。自身が戦争の引き上げ者という加藤座長の涙ながらの迫真の芝居と歌に、むせび泣くお年寄りの姿が見られた。椎名施設長代理も「いつも笑わないような人が笑っていた。泣かないような人が泣いていた」と驚く。「喜ばれることは何ものにも代えがたい。お金じゃない。多くの人に見てもらいたい」「我々はお呼びがかからなければ、参上できない。ぜひ足立区にも寄与したい」。丸山会長と加藤座長の想いは熱い。
尾上劇団では老人会や福祉施設など、公演先を随時募集中。ただし平日のみ。無料。
問合せTEL090・2536・6911丸山幸男(事務局〒343‐0807越谷市赤山町3‐154‐14)
写真=上演後に挨拶する加藤座長(左から2人目)と丸山会長(同4人目)。
中央は出演した施設職員=足立ケアコミュニティそよ風で
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足立高校美術部出身、跡見学園女子大学4年の長谷川理奈さん(辰沼在住)の作品が、伊勢丹浦和店で開かれる「アール・デビュタントURAWA2010」に出展される。
同展は伊勢丹浦和美術とギャラリー上原(渋谷区)が主催するもので、若手の画家を発掘しプロとして育てていこうという、全国初の試み。ポートフォリオ、小論文、作品審査で選ばれた30歳以下の10人のアーティストが、1年にわたって勉強会と発表の場で、画家としての自立を学んでいく。
長谷川さんは昨年、大家でも受賞が難しいとされる日本芸術センター第3回絵画公募展(東京芸術センター)に初出展し、金賞を受賞。幻想的で奥行きや広がりを感じさせる作品が、確かな実力とともに評価された。
今回の出品作は、アクリル絵の具による「たらし込み」と「ぼかし」の技法を使った絵画5点。その場で購入も可能だ。
「私のモチーフは、とにかく自分が好きだと思った人、物、色合い、言葉」という長谷川さん。合格して最初に思ったのは「何事もチャレンジしてみるもの」。「ちょっとした行動が、本当に貴重な経験を生み出して、日々驚いている。今回の展覧会がどなたにとっても素晴らしいことであったら、幸いです」
日時 8月11日(水)~17日(火)午前10時~午後8時(最終日4時)、
※長谷川さんの在廊日=14(土)・15日(日)
場所 伊勢丹浦和店7階、美術画廊・プチギャラリー(JR「浦和駅」徒歩1分)
入場料 無料
問合せ TEL048・834・1111伊勢丹浦和店(大代表)
写真=出展作品の1つ「響生」
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精神障害者の社会復帰作業所「SGSさんらいず」友の会(美濃辺清子会長)が、月に1回、同作業所の1階で絵手紙教室を開いている。
最初は少人数で始めたが、今では地域の住民、作業所の若者や職員も加わり、約30人が参加。世代や立場を超えて和やかに交流しながら、絵手紙を楽しんでいる。
「固定ではなく、いろいろな人も参加できる。それが普通の絵手紙教室と違う良さ。作業所の若い人たちの、将来の手助けにもなれば」と美濃辺会長。材料費などは友の会の会費(1口500円)でまかなっている。
7月14日(水)には、近くにある特別養護老人ホーム千住桜花苑を訪問し、「花火見物に使ってもらいたい」と絵手紙うちわを寄贈。三石美恵子さんが地域の人に解放している三石サロンの絵手紙教室メンバーも協力、84枚の力作がそろった。夏らしい花火やアサガオの絵の裏面には、メッセージや格言も。
代表で受け取ったデイサービスの利用者からは、「かわいい」「うちに持って帰りたい」と笑顔がこぼれた。
同教室では見学大歓迎。体験もできる。TEL3881・6554さんらいず(千住元町10-7)
写真=絵手紙教室メンバーと、うちわを受け取った
千住桜花苑の利用者の皆さん=千住桜花苑で
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区生物園(保木間2‐17‐1)の入園者数が7月25日(日)、平成5年10月の開園以来、累計で150万人に達した。
平成17年度は8万2000人で、毎年約1万人ずつ増加。平成21年度は14万人を突破した。
150万人目の入園者は、竹の塚2丁目在住の秋元駿作くん(7歳)。祖父の秋元孝夫さん(69)、孝夫さんのもう1人の孫・伊藤健太くん(4)と一緒に訪れた。
年間パスポートで来園した駿作くんは「いろいろな生き物がいっぱいいるので大好き。今日はビックリしました」と笑顔。生物園から記念品として、カブトムシとクワガタのぬいぐるみが贈られた。
同園では、夏休みのイベントを実施中。
7月からは、「ビュー坊」のキーホルダー(300円)とストラップ(200円)も発売している。
写真=150万人目の入園者となった秋元駿作くん(中央)。
一緒に来園した祖父の孝夫さん、伊藤健太くん
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北千住商店街ですっかりお馴染みとなったシャッターアートが、この夏、西新井大師地区の商店街に登場した。
平成18年度から潤徳女子高校、都立足立高校を中心に、区内高校生らが商店のシャッターに絵を描いてきたもので、千住地区ではこれまで67枚を制作。殺風景だった定休日や閉店時間の店がアートによって華やかになり、好評だった。
今回は西新井大師商栄会(西新井1丁目)の3店舗と西新井三栄商店会(西新井栄町3丁目)の4店舗で、潤徳女子高校美術コース(34人)が5枚、足立高校美術部(10人)が2枚を担当。デザインは「花」を共通テーマに、それぞれの店舗と相談して決めた。
潤徳女子高校では、1年12人が初のシャッターアートに挑戦。リーダーの加藤まりあさんは「面白かった。ペンキが他の場所に飛ばないように準備するのが、大変だった」、加藤さんとデザインを考えた豊野彩香さんは「原色にするのに工夫した」、勝田玖瑠美さんは「シャッターの凸凹が難しかった」、渡来(わたらい)果奈さんは「普段出来ないことができて良かった」、谷口美穂さんは「色を作るのが大変だった」と感想。出来栄えに、満足そうな笑顔を見せた。
写真=完成したばかりのシャッターアートの前で潤徳1年生チーム=大師商栄会で
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夜間定時制中学校を有する足立区にも関わりの深い映画が、大反響につき緊急夏休みロードショー決定。タイトル「月あかりの下で/ある定時制高校の記憶」(演出 撮影、編集=太田直子)。
舞台は1学年1クラス、全校生徒120人足らずの埼玉県立浦和商業高校定時制のあるクラス。働く若者たちの学びの場であり、小・中学校で不登校を経験、高校を中退した若者たちの再出発の場でもある。全日制の高等学校に進めない青少年に対し、高等学校の教育を受ける機会を与えるために誕生した定時制通信制課程。しかし、急速に進む少子高齢化をはじめ、さまざまな社会環境や産業構造の変化により、そのニーズも多様化しているとし、単位制等への統廃合が進められ、縮小傾向にある。そして、この浦和商業定時制課程も08年3月に閉校となった。
心の傷を抱えた若者たちが、大家族のような仲間や教師との関わりの中で、学校を居場所として生きてきた4年間を、丁寧に追ったドキュメンタリー作品が、静かな感動を呼んでいる。
●会場=ポレポレ東中野(中野区東中野4-4-1)
●上映日時=8月21日(土)~9月10日(金)各13時半、16時10分
●料金=当日1500円
●問合せ=ポレポレ東中野TEL3371・0088
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○会場=ムーブ町屋ハイビジョンルーム(荒川区荒川7-50-9町屋駅前センターまちや4F)
○日時=8月22日(日)
13時40分
○料金=上映協力券500円
○主催=夜間中学校と教育を語る会。
○問合せ=TEL3898・3386(木下)
※いずれの問合せも(株)グループ現代TEL3341・2863。
写真=様々な姿で授業を受ける生徒たち(写真提供=グループ現代)
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