足立朝日

掲載:2020年10月5日号
 9月26日(土)、隅田川沿いに建つマンション・イニシア千住曙町(滝井康彦理事長・自治会長、515戸)で全世帯参加の防災訓練が行われ、住民は防災への意識を高めた。 (さらに…)
掲載:2020年10月5日号
 コロナ禍で多くの商店経営が逼迫する中、アイデア商品開発により苦境を脱しようとしている店主がいる。関原交番前に位置する呉服店「きもの ひらさわ」の平澤建二さんだ。 (さらに…)
掲載:2020年10月5日号
 足立フレンドリーマラソン大会事務局は、9月17日(木)、足立区医師会を訪問し、大兼茂子会長が50万円の義援金を贈呈した。
 これは、新型コロナウイルスに対する医療に懸命に取り組む区内の医療機関と医師の労に対し、「少しでもお役に立てていただければ」との思いから行われたもの。

写真/区医師会の久米誠人副会長(右)に義援金を渡す大兼実行委員長
掲載:2020年10月5日号
 千住の大黒湯(千住寿町32‐6)が、全国浴場組合公認「銭湯ミニチュアコレクション」としてカプセルトイに登場。9月下旬から全国で順次販売されている。 (さらに…)
掲載:2020年10月5日号
 新型コロナウイルスの影響で延期されていた足立区バスケットボール連盟主催の「第23回足立区ミニバスケットボール新人戦」が、9月20日(日)~27日(日)に、総合スポーツセンターなどで開催された。男子12チーム、女子9チームの予選後、勝者3チームによる決勝リーグで戦った。
 結果は次の通り。
【男子】①皿沼アークス②新田ミニバス③KCミニバス
【女子】①ブルースカイ②さつきクラブ③フラワーロックス
【優秀選手賞】▼男子=①和氣司(皿沼アークス)②酒井瑛太(新田ミニバス)③柄澤幹人(KCミニバス)▼女子=①渡邉花菜(ブルースカイ)②山下結菜(さつきクラブ)③松澤樹央果(フラワーロックス)


男子優勝の皿沼アークス


女子優勝のブルースカイ
掲載:2020年10月5日号
 区陸上競技協会が主催する2020年の足立フレンドリーマラソン大会(大兼茂子会長)は、新型コロナウイルスの感染防止のため、初のバーチャルレース大会として開催することになった。
 参加するには原則スマートフォンが必要。エントリーは、ランネットから「2020足立フレンドリーマラソン・バーチャルレース大会」に申し込む。ランニングアプリ「TATTA」を使用し、ハーフマラソン(21・0
975㎞)を走ったタイムを計測・記録し、完走後「動画完走証」をダウンロードして見ることができる。1回の挑戦で完走、または複数回の挑戦の累積で完走してもよく、またどちらの設定でも期間中に何度でも挑戦できる。さらに、自分で選んだ完走記録3回分までの各「動画完走証」をダウンロードすることができる。エントリー期間は、11月28日(土)まで。参加費は、10月10日(土)までは2900円、10月11日(日)~11月28日(土)が3100円。
 チャレンジ期間は、12月12日(土)午前0時~20日(日)午後11時59分で、何度でも挑戦可能。
 なお、スマートフォンを持たない人でエントリー希望者は、マラソン大会事務局に問い合わせを。
【問合せ】TEL3879・2150、FAX3879・2151足立フレンドリーマラソン事務局HP=「足立フレンドリーマラソン」で検索
掲載:2020年10月5日号
①「なんとかせい! 島岡御大の置き手紙」丸山清光著/文藝春秋企画出版部刊(1800円+税)
 「明大の島岡御大」と聞いてピンとくる人は、野球通である。そう、六大学野球の明大野球部を、昭和27年~同63年まで率いて、平成元年に77歳で死去した島岡吉郎氏である。
 著者の丸山清光氏(67)は、島岡氏と同じ長野県生まれで、明大に入り、野球部に所属して島岡監督の下で六大学リーグに優勝3回、主将・エースとして活躍した1975年(昭和50年)には、江川卓擁する法政を破って春秋連覇した強者だ。
 本書は数々の島岡氏の「島岡語録」を、同氏の「10の置き手紙」としてまとめたもの。野球部の4年間を多摩・府中市にある明大野球部の合宿所「島岡寮」で過ごし、同氏の「秘蔵っ子」として、口癖である「なんとかせい!」という「叱咤激励の言葉」を何度もかけられた人だけに、そばにいた人間にしかわからない島岡氏にまつわるエピソードや「銘言」が満載。
 丸山氏は、明大卒業後は朝日新聞社で働き、その後関連会社社長を歴任。「島岡御大の語録は、IT全盛の今でも生きている。野球の世界ばかりではなく、現代社会にも活用できる」と最後の「返信」でそのエキスを披歴する。読後に「うーん」と唸ってしまう楽しい一冊だ。
②「空想クラブ」逸木裕/株式会社KADOKAWA/1600円+税
 足立区在住「第36回横溝正史ミステリ大賞」受賞作家である逸木は、物語に登場する老若男女の心の機微を行間に立ち上がらせるオーソリティである。
 同書の主人公は中学生。「ぼく」は、「行きたい」と思う場所や「見たい」と思うものを空想することで、実際にそれらを見ることができる力を祖父から伝授される。ぼくは、真夜・涼子・隼人・圭一郎と「空想クラブ」を発足。
 ある日、真夜が川で水浴死したことを知ったぼくは、葬儀場で涼子から「去年、もうなくなってたのに。嘘なんだよ」という不可解な言葉を聞く。「真夜に会いたい」と願うぼくは、河原で幽霊となった真夜を発見し、彼女が子どもを救うために亡くなったことを知る。「子どもの安否が判らなければ、河原を出ることができない」と訴える真夜を開放するため、ぼくは仲間と共に死の真相を突き止め、涼子の謎の言葉の意味も知ることになるが……。
 5人が手を繋ぎ「空想する」シーンでは、大迫力の展開を体感できる。特にラスト16ページの「奇跡」は、圧巻の筆致で読者に迫る。淡い恋心、友情etc.この年代ならではの折り重なる心模様の描写が、熱く胸を打つ。中学生たちが、それぞれの事情を抱えながら、亡くなった友人のために奔走する逸木渾身の青春ミステリだ。若者たちの心情を表す逸木の比喩の美しさ、緻密な構成が絶品で、著者が込めた深い想いに触れる喜びを味わうことができる。