シェイクスピアの悲劇「ハムレット」が、歌と踊りのエンターテインメント作品として、シアター1010に登場する。
デンマーク王子ハムレット(安寿ミラ)は、父の亡霊と会い、父が叔父のクローディアス(沢木順)に毒殺されたことを知る。叔父に母・ガートルード(舘形比呂一)をも奪われたハムレットは、復讐を成し遂げるために狂気を装う。狂気の原因が、我が娘オフィーリア(堀内敬子)への恋慕であると感じた重臣のポローニアス(斎藤晴彦)は娘を近づけるが、ハムレットの心は叔父への復讐心だけに燃えている。さらに、叔父と間違えてポローニアスを殺してしまう。悲しみのオフィーリアは溺死し、ポローニアスの息子レアティーズは、ハムレットへの仇討ちを誓う。ハムレットの学友ローゼンクランツに柄谷吾史、親友ホレイショーに石山毅。
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シアター1010舞台上の小舞台(ミニ11)に、歌舞伎俳優・市川段治郎とミュージシャン・貴水博之が登場する。作品は「動物園物語」(エドワード・オールビー作、青井陽治・訳/演出、朝倉摂・美術/衣装)。
社会から忘れ去られ、孤独に苛まれるジェリーと、ごく普通の平穏な生活を送るピーターが、ニューヨークのセントラル・パークで出会う。動物園から公園へ来た理由をしゃべり続けるジェリーに、ピーターは苛立ちを覚えるが、やがてジェリーの話に引き込まれていく。それが、自分をどのような結末に導くかを予想もせずに……。
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男性のみで構成される劇団「スタジオライフ」が、シアター1010に再登場する。演目は「銀のキス」(原作=アネット・カーティス・クラウス、翻訳=柳田利枝)。原作は、全米図書館協議会「ベスト・ブックス・フォー・ヤングアダルト」など数々の賞を受賞した名作。演出は、作品選定と解釈への感性が冴え渡る倉田淳。同劇団唯一の女性で、とくにドラキュラ作品を手掛ける手腕は群を抜く。吸血鬼シリーズ「DRACULA」「ヴァンパイア・レジェンド」に続く第3弾の演出に注目が集まる。
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あの名優・白石加代子が、また1010の舞台を踏む。11月24日(金)午後7時限りの「百物語」特別編。現在79本のシリーズ中、極めつけの2本、三遊亭園朝「江島屋騒動」、筒井康隆「五郎八航空」を上演する。白石加代子100%全開度に、観客は震撼し、はたまた笑い転げるのは間違いない。
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「幻灯記KUKAI~ダイダラボッチ見たか?」が、10月24日(火)~11月5日(日)、まで上演される。作・演出は、「ピーターパン」、オペラ「罪と罰」などの加藤直(ただし)。鋭い表現と知的かつ丁寧な作品作りで、その名を馳せる。
同作品で注目されるのは、役者と江戸糸あやつり人形のコラボレーション。370年の歴史を継承する三代目・結城一糸が主宰する「アセファル」の企画・製作だが、同作品でエグゼクティブプロデューサーを務める佐伯民子の祖母が語る「空海」から発想を得た。歴史上の記録にも残らない、空海の空白の7年間。青春時代の空海は、何を求めて彷徨っていたのか?その純粋な疑問に、病んだ現代で人間性を失いつつある「女」(荻野目慶子)、「私」(ダンカン)、「ボク」(黒田耕平)を絡ませて物語は始まる。空海の足跡を求める夢の中の旅で、水先案内人になるのは、人形の「そら」(結城一糸)と「うみ」(田中純・十一代目結城孫三郎)、そして「吟遊詩人」(港大尋)。空海の詩や言葉は、音楽・歌・声明・映像で自由に空間を誘う。10人の僧侶による声明も圧巻。田中は結城の実兄で、現在は大学教授。「兄との共演は16年ぶり。人形に対して、優しさや思いが溢れている今の兄に、ぜひ舞台に立ってほしかった」と結城は語る。
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脚本家・演出家の水谷龍二の作品に惚れきった役者たちが、水谷作品を上演するために立ち上げた「星屑の会」。しばしの休息を経てこの9月28日(木)、シリーズ作品「星屑の町」の最新作「東京砂漠篇」が、シアター1010で上演される。
ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、菅原大吉が演じる売れないコーラスグループ「山田修とハローナイツ」。心悲しくほのぼのとしたオヤジたちの姿が心に沁みる同シリーズは、仙台・沖縄・大阪・長崎を背景に観客を泣き笑いさせ続け、今回は東京が舞台。ゲストの戸田恵子にも期待がかかる。
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脚本家・演出家の水谷龍二の作品に惚れきった役者たちが、水谷作品を上演するために立ち上げた「星屑の会」。しばしの休息を経てこの9月28日(木)、シリーズ作品「星屑の町」の最新作「東京砂漠篇」が、シアター1010で上演される。
ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、菅原大吉が演じる売れないコーラスグループ「山田修とハローナイツ」。心悲しくほのぼのとしたオヤジたちの姿が心に沁みる同シリーズは、仙台・沖縄・大阪・長崎を背景に観客を泣き笑いさせ続け、今回は東京が舞台。ゲストの戸田恵子にも期待がかかる。
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8月31日(木)~9月10日(日)、シアター1010の舞台上に、新たな250席の小劇場が設けられる。称して「ミニ11(イレブン)」。その第1弾は「ソフィストリー」(作=ジョナサン・マーク・シャーマン)。訳と演出は、1010「新派」も手掛ける青井陽治。朝倉摂、沢田祐二、宇野善子、高橋巖、市川森一の超豪華スタッフがアドバイザーとして、若手スタッフを支える。
1010舞台上に小劇場

ニューイングランドの小さな大学で起きたセクハラ告発事件。訴えられたのは、永年勤続の哲学教授・ホワイティー(中山仁)。訴えたのは、ドラッグ漬けの男子学生・ジャック(中村優一、樋口武彦Wキャスト)。真相がうやむやのまま、学長のクインターナ(新橋耐子)はホワイティーを解雇。納得できない大学新聞の記者・ロビン(田畑亜弥、中里真美Wキャスト)
中山仁氏
と、恋人のエクス(黒田勇樹、北川能功Wキャスト)がそれぞれ真相を求める。エクスの友人・ウイリーに野島直人と喜久嶋剛、イゴーに海老澤健次と鈴木裕樹がWキャスト。ロビンの友人に大貫杏里、安藤サクラがWキャスト。テレビのニュースキャスターに越智正雄。セクハラ告発を軸に、卒業までの若者たちの日々と思いが、流れる会話の中で弾け踊る。
ホワイティー演じる中山は、早稲田大学中退後、文学座養成所などを経て、昭和43年「双頭の鷲」で関わった三島由紀夫らと劇団「浪漫劇場」を立ち上げ活躍。生の三島を知る数少ない俳優である。同年「エランドール賞新人賞」を受賞。テレビでは「ウルトラマン80」「七人の刑事」「サインはV」などで老若男女のファンを獲得。テレビ、映画、舞台であらゆるジャンルの役をこなして、この「ソフィストリー」に臨む。中山の思い描くホワイティーは、55歳・アル中で貧乏なホモセクシャルの男。Wキャストの若者たちを相手に、どのように孤独な教授像を創り込むかを模索している。
中山の妻で女優の寺田史は、俳優・寺田農の妹。その父は著名な画家・寺田政明。「妻の両親が大好きで、一人でもよく遊びに行った」と懐古する中山の瞳は、デビュー作のテレビドラマ「乱れる」で、一途な青年を演じた頃そのもの。年月を重ねて、さらに深みを増した眼差しが美しい。ベテランの中山、新橋の演技に誘発されて、黒田を始めとする若者たちの成長が期待される。俳優集団「D―BOYS」の中村、鈴木も現在大ブレイク中。
チケット℡5244・1011。全席指定5000円、フレンズ4500円。
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全国の主要都市を会場に、毎年行われるNHK学園生涯学習フェスティバル俳句大会の「足立俳句大会」が、8月20日にシアター1010で開催される。俳句界の大御所が壇上に立つ同大会は、俳句ファンには見逃せない至福のひととき。
午後1時開会。NHKの杉浦圭子アナウンサーの司会で、宇佐美義久・NHK学園文芸センター長、鈴木恒年区長、市川森一館長があいさつ予定。金子兜太(とうた)氏が「俳句と養生」をテーマに講演する。金子氏は「海程」主宰、日本芸術院会員、現代俳句協会名誉会長、NHK学園友の会選者。蛇笏賞、現代俳句協会大賞、日本芸術院賞などを受賞。句集「少年」「両神」など多数。
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今年もまたシアター1010主催「笑いのハイスクール」が、同劇場やアトリエなどで開校する。校長は「ゲバゲバ90分」「全員集合」などバラエティの巨匠・奥山恍伸さん。「ザ・芸人」をテーマに、豪華メンバーが続々登場する。
その第1弾は、8月26日(土)、劇場での「爆笑開校式」特別講義。昼の部は小沢昭一さん、夜の部は永六輔さんが講師を務める超豪華版。お2人からの特別講師としてのコメントも粋。「芸というものは、不確かなものですので、何とお話していいか。とにかく、皆さんとお目にかかってからトロトロと申し上げたいと思います」(小沢講師)。
「千住を1010……一寸恥ずかしいこの駄洒落から一席」(永講師)
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