足立朝日

掲載:2006年4月5日号
 唐十郎の「秘密の花園」が4月15日(土)~30日(日)、シアター1010で上演される。同作品は、唐がニューヨーク滞在時に、なぜか「日暮里」をイメージして、下北沢・本多劇場の開場記念公演(82年)のために書き下ろした力作。今回の上演にあたり、その顔ぶれの豪華さも話題になっている。
 日暮里のアパートに住むキャバレーの女・一葉(いちよ)と、その姉・双葉(もろは)の2役を、ベテラン大女優の三田佳子。一葉のもとへ通い詰めながら結ばれない愛人を松田洋治。一葉の裏悲しい夫を大澄賢也が演じる。その他、唐作品ではお馴染みの金守珍(キム・スジン)、十貫寺梅軒、大久保鷹ら。演出・三枝健起、美術・朝倉摂、音響・高橋巖、照明・沢田祐二、音楽・三枝成彰ら、超一流スタッフ。プロデューサーは、三田の夫でもある高橋康夫。シアター1010館長・市川森一と、三枝(健)、高橋は、大河ドラマなどで長年タッグを組んできた仲間。踊り子役で唐の14歳の娘・大鶴美仁音(みにおん)が、今作品でデビューするというトピックスも。 (さらに…)
掲載:2006年3月5日号
 3月4日から、区民待望の「梅沢武生劇団・梅沢富美男のスペシャルライブ」がシアター1010で始まった。ご存知、心ときめく立ち姿の座長は、兄の武生、艶やかな女形は弟の富美男。千住と梅沢劇団の縁は深い。千住寿町にあった「寿劇場」は、剣劇の大スターであった父故・清と、娘歌舞伎出身の母故・竹沢龍千代が、40年前に大衆演劇の拠点として演じていた懐かしい場所。今回、当時と同じ気持ちに戻ってシアター1010の舞台に立つために、チラシにも「原点」の2文字を刷り込んだ。 (さらに…)
掲載:2006年2月5日号
 足立区出身の名女優・小川眞由美が、ふるさとの舞台に立つ。2月17日(金)~26日(日)、シアター1010で上演される「ベルナルダ・アルバの家」(平成17年度芸術文化振興基金助成事業、18年都民芸術フェスティバル参加公演、シアター1010製作)で、残酷なまでに誇り高い名家の女主人・ベルナルダを演じる。スペインの偉大な詩人で劇作家のフェデリコ・ガルシア・ロルカのこの作品(訳・田尻陽一)を、高瀬久男が演出。美術は朝倉摂、照明は沢田祐二という豪華スタッフ。アングスティアス(富沢亜古)、マグダレナ(かんのひとみ)、アメリア(入江純)、マルティリオ(鬼頭典子)、アデラ(占部房子)ら5人の娘をはじめ、母親(竹田恵子)の人生まで自分の手の中に納めようとする冷酷なベルナルダ。娘たちへ非情な言葉を浴びせ、プライドと心をズタズタに引き裂く。ベルナルダに尽くすラ・ポンシァ(山本道子)や女中(中川雅子)、村人の誰にも心を許さず、己の生き方のみを信じる。 (さらに…)
掲載:2006年1月5日号
 ファン待望の白石加代子「百物語」が、シアター1010の特別企画として、同劇場で上演される。2月9日(木)は、浅田次郎「うらぼんえ」、阿刀田高「干魚と漏電」、和田誠「おさる日記」の特別編。10日(金)は第二十三夜として、夢枕獏「首」、朱川湊人「栞の恋」。両日共に午後7時開演。
 構成・演出は、「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」などのテレビドラマの名作も手がけ、エッセイストとして著書が多い鴨下信一。プロデュースは「奇跡の人」「身毒丸」「クラリモンド」などのヒット作品を手掛けてきた笹部博司。この三者の感性の融合が、怪しげで悲しく愛しい舞台を創り上げる。 (さらに…)
掲載:2005年12月20日号
 シアター1010初春新派公演が、1月3日(火)~9日(月)まで同劇場で行われる。演目は、久保田万太郎・作、青井陽治・演出の下町情緒たっぷりの「ふりだした雪」。舞台は、昭和初めの深川。薄幸の「おすみ」(波乃久里子)は、煙草屋を兼ねた荒物屋の伯父「傳蔵」(柳田豊)の家でひっそりと暮らす。そんなおすみを見初めた「治平」(松村雄基)と、別れた夫「柳太郎」(六平直政)との葛藤を知らず、伯父のために静かに縫い物に没頭するおすみ。ふりだした雪が、それぞれの悲しい運命を象徴する。何気なくも研ぎ澄まされた台詞の応酬が、すれ違う男と女の心の機微や、脇役の男性陣の存在にもスポットライトを当てる。万太郎作品特有の「間」の取り方が課題となる秀作を、各役者がどのように演じるか期待。 (さらに…)
掲載:2005年12月5日号
 漆黒の空間に満天の星が輝き始めると、会場からは感嘆の声がさざ波のように広がる。舞台上には群集が現れ、「ケンタウルス星祭」が始まる。色とりどりの仮装で歌い踊りながら、観客を「銀河鉄道の夜」へと誘う。 (さらに…)
掲載:2005年11月20日号
 シアター1010こけら落とし記念公演での名舞台「パサジェルカ」を演じ、その存在感を発揮した「スタジオライフ」が12月1日(木)~11日(日)、同劇場に再登場する。今回は、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞受賞作家・東野圭吾の「白夜行」を上演。東野作品初の舞台化を手掛けたのは、同劇団唯一の女性でもある演出家・倉田淳。85年に河内喜一朗と共に「スタジオライフ」を結成し、今年創立20周年を迎えた。88年から「役者は男性のみ」の新スタイルで、さらに脚光を浴びている。 (さらに…)
掲載:2005年11月5日号
 個性派俳優の柄本明と、宝塚歌劇団出身の剣幸(つるぎみゆき)による一日限りの朗読劇「劇的リーディング~生きもの編~」が、11月23日午後2時と6時にシアター1010で上演される。剣は、月組男役トップスターとして16年、さらに退団後15年、女優・歌手・声優など常に新しい挑戦をしてきたが、今回、柄本を相手にどのような掛け合いになるかが楽しみだと言う。 (さらに…)
掲載:2005年10月20日号
新しい飛躍を千住から
 「小松亮太&ザ・タンギスツ」のファイナルツアーが、シアター1010に決定! 11月19日と20日のチケットは完売し、20日(日)夜7時の追加公演も行われる(問合せ℡5244・1011)。 (さらに…)
掲載:2005年10月5日号
芭蕉ゆかりの地で俳人育成
 松尾芭蕉の約5カ月に亘る「奥の細道」の旅は、「千住」からスタートした。千住大橋を越えることは、芭蕉にとっては江戸との決別の意味であり、北詰の大橋公園の「矢立初の碑」には、芭蕉の心情を表わした「行く春や鳥なき魚の目は泪」の句の他、「奥の細道」旅立ちの章段の抜粋が刻まれている。 (さらに…)