足立朝日

掲載:2011年2月5日号
 子どもの体力や運動神経の低下に効果的な運動法、コーディネーショントレーニング(以下COT)。様々な種類の運動を組み合わせた遊びによって、子どもたちが楽しく運動の基礎を身につけられるもので、世界各国で取り入れられているという。
 その講座が、東加平小学校(外川澄子校長)で1月15日(土)から始まった。区内でCOTを研究し普及活動に力を注いでいる、コーディネーショントレーニング研究会(大森隆雄会長=北三谷小学校校長)がセッティングし、3月12日(土)までの8回行われる。
 低学年向けの予定だったが、昨年12月に体験会を兼ねた説明会を開いたところ、高学年の希望児童も続出。60人の定員に対して100人が集まり、急遽枠を増やした。
 子どもたちは国語と算数の土曜教室「ワクワクウェーブ」(開かれた学校づくり協議会主催)から体育館に駆けつけ、ワクワクで指導している大学生も参加して、COTスタート。指導員の号令で、体育館中を元気に走り回ったりボールを投げてキャッチするゲームなど、みんな夢中。
 大森校長は「運動が苦手な子も、楽しくやれるのがCOT。やっているうちに、今までできなかったことが自然に身についてきます」と話す。
 本来子どもは、思い切り体を動かすことが好きなもの。外遊びによって、生きていくのに必要な体力や運動神経が養われていくはずが、現代では環境の変化などでその機会が減っている。基礎は大きくなってからでは間に合わない。自分の体を上手にコントロールできるようになるためには、小さい頃に楽しくできる訓練が必要だ。
 COTについての問合せは、北三谷小学校TEL3605・6481大森

写真/おしり歩きリレーに一生懸命!=東加平小で
掲載:2011年2月5日号
 ㈶足立区体育協会(中村猛夫会長)の新年賀詞交歓会が、1月21日(金)夜、区役所14階にあるレストラン「ピガール」で開かれ、加盟37団体の代表者ら約100人が新年の決意を新たにした。
 始めに挨拶に立った中村会長は「昨年度、ジュニアスポーツの分野ですごい成績を上げているのは、嬉しい限りだ。今年もこの成果を高めていきたい。体協は、4月から公益財団法人として新たなスタートを切るが、区民の誰もが参加出来るような事業を考えたい。また、2年後の東京国体目指し、心と体を一つにして頑張ろう」と語った。 西條直樹副区長、古性重則議長ら来賓の挨拶の後、乾杯し、参加者は親しく懇談した。

写真/挨拶する中村会長=レストラン・ピガールで
掲載:2011年2月5日号
 あだち環境かるた大会が1月23日(日)、島根小学校体育館で開かれた。楽しみながら環境問題を考えてもらおうと、区内小学生を対象に始まったもので、今年3回目。
 読み札は平成20年度の区内小学校の4~6年生から公募し、4288点から選ばれた44点。取り札のデザインは、都立荒川商業高校(小台2丁目)の模擬株式会社レガロ工房の生徒が担当した。
 今年の参加者は、団体戦約90チーム(1チーム3人)、個人戦約150人で、敷き詰められた100畳の畳の上で熱戦を繰り広げた。
 個人戦高学年の優勝者・高橋渉太くん(6年)は、「うれしい。12月ぐ
らいから毎日放課後、練習した」とニッコリ。好きな札は「君のごみ 持って帰ろう 君のもの」だそうだ。高橋くんが通う渕江小学校(岡田克巳校長)は、団体戦の高学年でも優勝。今年度から百人一首を学ぶかるたクラブが出来るなどかるたが盛んで、約50人が参加した。
 試合後は島根ばやしによる演奏と獅子舞や、足立区の温暖化防止キャラクター・ミリー、ドリー、リリーと子どもたちによるかるた取りもあり、盛り上がった。
 大会結果は次の通り(敬称略)。
【団体】▼低学年=①長門(長門)②みかづき(千寿本町)③クローバーズ(栗原北)▼高学年=①エコロジー(渕江)②桜花JAPAN(桜花)③環境戦隊ミノーズ(渕江)
【個人】▼低学年=①荒川大地(東渕江3年)②佐野なつみ(花畑一3年)③伊藤佑輝(栗原北3年)▼高学年=①高橋渉太(渕江6年)②渡部南(渕江6年)③大星玲奈(桜花5年)

写真/ミリー、ドリー、リリーは悪戦苦闘。大いに盛り上がった=島根小体育館で
掲載:2011年2月5日号
 つくばエクスプレス(TX)の六町駅改札横に、加平小学校5・6年生の絵画92枚が展示されている。
 テーマは「わたしたちが住んでみたいまち」。都の区画整理事業が進み、駅周辺の街は大きく変わりつつある。その賑わいを後押ししようと、東京都第2区画整理事業所が企画したもの。
 夢と希望があふれる子どもたちの絵から、元気をもらおう。展示は2月15日(火)まで。

写真/改札に飾られた92枚の絵は壮観
掲載:2011年1月20日号
 成人の日の1月10日(月)、足立区の新成人を祝う「成人の日の集い」が東京武道館(綾瀬3丁目)で開かれた。
 今年の新成人は平成2年4月2日~翌年4月1日生まれの男性3008人、女性2855人の計5863人。昨年より38人減少となった(昨年12月1日現在)。

(さらに…)
掲載:2011年1月20日号
 木のぬくもり溢れるログハウス風の内装に、店名の「優しい時間」。これでピンと来た人は、かなりのドラマ通かもしれない。
 花畑4‐39‐25にあるこの店は、6年前に放映された倉本聰脚本のドラマ「優しい時間」の舞台そのもの。穏やかでやさしい時が流れる店内が、いつでも来客をあたたかく迎えてくれる。
 その風景の中には、トレードマークのパイプをくわえたオーナー・中田公司さんと、笑顔を絶やさない妻・伸子さんがいる。
大好きなドラマの舞台を再現
 店の正式名称は「おおさかや/憩いの場 優しい時間」。元は惣菜店で、昭和50年代から自家製おにぎりなども販売していた。5年ほど前に奥のキッチンをカフェに改装、手前は葉巻を含め400種も扱う煙草店でもあり、地方銘菓や都会では珍しいイナゴの佃煮なども置く食品店でもある。
 カフェを仕切るのは伸子さん。「優しい時間」の大ファンで、テレビの中で見た心癒される場所を再現したいと、デザインにこだわった。倉本氏に手紙を出したところ、なんとタイトルを店名に使用する許可をもらったばかりか、富良野塾の公演にも招待された。
 改装の設計は、横浜国立大学の学生に依頼するという奇抜なアイデアで安く仕上げ、この試みに国内外から見学者が度々訪れるという。
お年寄りに食べる喜びと憩いの場を
 「優しい時間」開業のきっかけは、惣菜店時代に休憩所を運営していた時のこと。隣の特養老人ホーム・新生苑に入所している90代の女性が訪れ、「遠くに行けないけど、何か作ってくれ」と頼まれた。
 施設ではミキサー食だった女性に、伸子さんが目の前で料理を小さくして食べさせてあげたところ「極楽じゃ、極楽じゃ」と涙を流して喜んでくれたという。食事は栄養を取るためだけのものではなく、食べる喜びが大切だと実感させられた瞬間だった。
 その後、リクエストが続き、お惣菜をやめるのを機に改装を決意。伸子さんは「私も介護をやっていたので、こうすればいいのか、と。うれしかったですねぇ!」と当時を振り返る。
 価格は驚くほど安い。コーヒーは150円。といっても、味は本物。カップはブランド・LANCEL(ランセル)で、上品で贅沢な雰囲気も味わえる。
 紅茶、ところてんも同価格。こぶ茶120円、ウーロン茶はなんと50円。くず餅200円、京風しるこ250円、予約をすれば食事も525円で提供。野菜をたっぷり使ったお母さんの料理が食べられるとあって、毎日楽しみにしている地元の常連客もいるという。
 「特養の職員が利用者と来て、手軽に飲める値段にした。ヘルパーさんと一緒に来るお年寄りは、その分も自腹なので」と伸子さん。手軽なパックのミルクと砂糖を出さないのも、手をうまく使えない高齢者を考慮してのことだ。
 公司さんは、「長年、商売してやってこれたから、今度は皆さんに恩返ししたい」と、気さくにお客さんたちの話し相手になる。店内に飾られた公司さんが撮った見事な風景写真が、話のネタになることも。
 懐メロのインストゥルメンタルが流れる中、夫妻が大好きなふくろうの置物たちが、今日もあたたかくお客さんたちを見守っている。
【メモ】営業時間=午前10時半~午後5時。日曜定休。TEL3884・4741

写真上/「1杯150円のコーヒーを飲みながら、お好きにくつろいで下さい」と中田さん夫妻
下/外のテーブルでひと休みすることもできる
掲載:2011年1月20日号
 「コミュニティバスはるかぜ」などを運行している新日本観光自動車(加賀1‐12‐5、佐久間洋行社長)が、昨年12月から竹の塚、区役所、北千住から東京ディズニーリゾートへの直通ツアーバスを始めた。
 これは、アクセスが不便な近場のランドマークへのツアーバスが無いことと、空いている観光バスの有効利用が出来ないかと考え企画されたもの。完全予約制のため予約がない場合には運行されないが、1人でも予約があれば出発保証。往復はもちろん、行きだけ、帰りだけでもOK! 片道800円、往復1500円。事前にパークチケットの予約(搭乗者分)も出来る。運行可能日は、土日を中心に春休みなどは毎日運行可能予定(詳細はお問い合わせを)。
 同社の佐久間社長は「行き帰りの交通の混雑を避けたい人などはお勧めです。また、空席状況で空きがない場合でも、お気軽にご相談下さい。状況により大型バス・増便対応します」と話す。
【申込み手順】
①パソコン、携帯、電話で申込む
②日時・乗降場所の選択・チケット申込みの有無(チケットは復路利用者のみ購入不可)
③支払方法の決定(クレジット・コンビニ決済などを選択後、確認メールが届く)
④申込み後、3日以内に支払完了
⑤当日出発場所でバスを待ち、搭乗者名を確認して出発(時間厳守)
⑥ディズニーランド駐車場に到着・チケットの受け渡し(ディズニーシーへ行く人は、自己負担でディズニーリゾートラインを使い移動)
※バスの時間は、ディズニーランドの開園・閉園時間に設定してあるので、ディズニーシーへの来場者の人は出着時間に注意が必要
【問合せ】TEL5691・5572新日本観光自動車HP

写真/ディズニーリゾートまでノンストップで走る24人乗りバス
掲載:2011年1月20日号
 1月6日(木)、千住大門商店街(田口恵美子理事長=「喜田家」経営)に、区の商店街活性化モデル事業の一環として「Cafeしゃべり場」がオープンした。昨年開学した帝京科学大学の学生と、商店街や地元住民の交流の場になることが期待される。
 「景気悪化で商店街としても何とかしないといけない」と、5年ほど前から考えていた田口理事長。そんな中、昨年、商店街そばに帝京科学大学が開学。大学連携に力を入れる区から「空店舗対策と、商店街の集客が図れる個店を産み出すことを目的とした、商店街活性化モデル事業の一環として、カフェをやりませんか」との誘いが。商店主らは「大学生活の温かい思い出づくりに協力できれば……」ともろ手を挙げて賛成。空店舗の改装費480万円のうち区から約2分の1の補助を受け、オシャレなカフェが完成した。
 お店は、喜田家で8年半、和菓子作りの勉強をしていた森本麗子さんと、同商店街の駄菓子店「太子堂」の田内千枝子さんの2人が協力して営み、その他の商店主らも運営を手助けする。森本さんは喜田家を退職後、自宅近くのコーヒー屋に勤めていたところに田口理事長から、今回の誘いが。「お店を持ったこともなくて不安だったが、チャレンジしてみよう」と引き受けた。
 コーヒー豆は、森本さんが勤めていたコーヒー屋から仕入れ、注文があってから豆を挽くというこだわり。アメリカン、ブレンド、イタリアンの3種類、各300円。学生は200円で飲める。軽食や自家製デザートなども用意。商店街で買った物なら持ち込み出来るのも特徴だ(ただしワンドリンクオーダー)。
 森本さんは「オープン翌日からはさっそく、カフェでコーヒーを飲みながら宿題をする学生さんが来ました。今後は、学生と地元の人たちの掛け橋となれるようがんばっていきます」と話す。
【営業時間】午前8時~午後7時(月~金)、午前10時~午後7時(土曜)、日曜・祝日定休
【問合せ】TEL090・6473・1808

写真/お客さんの応対をする森本さん(手前右)と田内さん(右奥)=Cafeしゃべり場で
掲載:2011年1月20日号
 テレビ朝日系列で毎週火曜日午後11時15分~午前0時15分に放送されている深夜の人気長寿番組「『ぷっ』すま」1月25日(火)放送分に、足立東部ポートボール連盟(沖山忠敏会長)の「フレンズ」(同監督、32人)が登場する。
 「『ぷっ』すま」は、SMAPの草彅剛とユースケ・サンタマリアが、毎回ゲストと一緒に、色々な対決で競い合うもので、その企画力と肩の凝らない内容により、放送12年目に突入。1月25日(火)放送は、バスケットボールの年少版であるポートボールを取り上げることになり、その〝お手本〟
として地域に根付いている足立東部ポートボール連盟に白羽の矢が立ったもの。
 辰沼小体育館で行われた1月16日(日)の撮影では、紅白に分かれた男女混合選やフォーメーションの形などが行われた。
 放送時間は短いので、お見逃しなく!

写真/激しいボールの奪い合い!右は審判を務める沖山会長=辰沼小体育館で
掲載:2011年1月20日号
 漫画「タイガーマスク」の主人公になぞらえて、児童養護施設に善意の贈り物をする「伊達直人」が足立区にもいた。
 区役所に届けられたのは、大小12個の段ボール箱いっぱいのキャラクターグッズやぬいぐるみなど、おもちゃ約340個。1月12日(水)の午後7時過ぎ、巡回中の警備員が南館入口に置かれているのを見つけた。
 区長宛ての手書きのメッセージには、「施設の子どもたちにおもちゃを差し上げて下さい 足立の伊達直人より」とあった。この善意は翌日、区内唯一の児童養護施設「クリスマス・ヴィレッジ」(西新井本町4‐13‐16)に届けられた。
●養護施設の子どもたち
 同施設は0~18歳までの73人が生活。5歳の子どもは、「おもちゃ、おもちゃ!」と大喜びだったという。柴山英士施設長は足立の伊達直人への感謝とともに、「一番うれしいのは、伊達直人が全国に広がり、児童養護施設の名称と、そんな子どもたちがいることが知れ渡ったこと」と話す。
 その一方で、「社会の養護施設に対する認識は、昔のままなのでは」との危惧もあるという。戦後で孤児が多かった時代と違い、今は親のない入所者はほとんどいない。発達障害で親が育児困難になった、虐待を受けた、など家庭問題が大半。同施設でも虐待経験のある子は6割を超える。
●求む、人の力
 入所前、子どもたちは勉強できる環境になく、その影響で学習が遅れがちな現状がある。「もし支援をお願できるなら、例えば音楽や英会話など、得意分野を子どもに教えて欲しい。庭の剪(せん)定ができるなどでも良いので」と施設長。
 伊達直人になりたい人は、その思いやりを、直接子どもたちへのあたたかい眼差しと力に変えてみてはどうだろうか。
【連絡先】TEL3890・5291クリスマス・ヴィレッジ

写真上/市川保夫・子ども家庭支援課長(左)からおもちゃを受け取る、柴山施設長=クリスマス・ヴィレッジで
写真下/タイガーマスクから届いたおもちゃ