
渕江中学校(三島光校長)=保木間3丁目=の男子バレーボール部が、第40回全日本中学校バレーボール選手権大会(8月20~23日/岡山)に出場。決勝トーナメント進出を果たした。
同部は昨年も全国大会に出場したが、予選リーグで敗退。コートの中で先輩たちと涙ながらにリベンジを誓い、日々厳しい練習に耐えてきた。
12人全員が3年生。主将の黒崎くんの提案で坊主頭にして臨み、都大会で準優勝、関東大会では3位の成績を収めた。
驚くことに、バレーボール経験者はスタメン6人中、なんと1人。小学校から盛んなバレーボールで、未経験者ばかりのチームが全国に進んだのは、まさに快挙。「1人も休むことなく励まし合い、けがをしても、痛いとは決して言わなかった」と日笠監督も生徒たちの頑張りに感嘆する。
悪いことばかりしていて、親から「変われ」と言われて入部した子もいたが、仲間たちに助けられて成長。先輩から受け継いだ「鉄の根性」のモットーが、彼らを支えた。
黒崎くんは不屈の精神力で、チームを引っ張ってきた。「先輩たちと同じ舞台に立つことが出来て、うれしかった。練習を全員で乗り越えて団結したのが、自信につながった」と振り返る。副主将の市川くんも経験者として、仲間たちを指導。「みんながついてきてくれた」と話す。同じく副主将の坂本くんは、「最初はここまでこれると思ってなかった。やってよかった」。
他の部員たちも、「3年間1人も欠けずにやってこれたから、全国に行けた。やり切れたことが一番の思い出」「12人全員で同じユニフォームを着られてよかった」など、口々に仲間との団結力に胸を張る。「スタメンを信じてきたから、全国に連れてきてもらった」という控えの選手も。そして何よりも、親や監督、周りの人たちへの感謝を噛みしめる。
決勝トーナメントでは、初戦で優勝候補に惜敗したが、監督の胴上げと親に見えないメダルをかけることで、しっかりと感謝を伝えた。「見ている人が応援したくなるチームを作ろう!」。主将の目標は、本部から「日本一の行進」と誉められた入場行進に、見事に実を結んだ。
▼選手=黒崎耕陽(こうよう)、福田浩史(ひろふみ)、坂本龍二、荻島琢朗、中村泰我(たいが)、畠山颯(はやて)、齊藤正人、小林剛(つよし)、清川修輔、浅田優斗(ゆうと)、大森凌二、市川大輝
▼マネジャー=本多一大(かずひろ)
▼監督=日笠智之
▼コーチ=青木謙典(けんすけ)
写真=3年間の全てをぶつけて闘った選手たち=渕江中学校教室で
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乳がん月間が始まる10月1日(金)から、乳がんの早期発見の大切さを伝える「ピンクリボンフェスティバル」が開かれる。今年で8回目。
初日の都庁点灯式を皮切りに、様々なキャンペーンが行われる。主催は(財)日本対がん協会、朝日新聞社ほか。
《ピンクリボンスマイルウオーク東京大会 参加者募集》
参加者1人1人がメッセンジャーとなって街を歩く。ミニトートバッグ、バンダナ、ピンクリボンバッヂなどの参加記念品、完歩賞あり。
午後3時15分~4時(予定)はゲストと専門医によるトークショー、ミニライブなど。ゲストは山田邦子さん(タレント)、荻原次晴さん(スポーツキャスター)、川井郁子さん(ヴァイオリニスト)、大野靖之さん(シンガーソングライター)。
ウオーク参加者に限り、当日検診車によるマンモグラフィの体験ができる(40歳以上の女性対象、要事前申込)。
【日時】10月2日(土)▼11㎞=午前10時半スタート▼6㎞=午前11時半スタート
【場所】東京ミッドタウン
【参加費】一般1000円(当日1500円)、小・中学生500円(当日800円)、未就学児無料。システム手数料等別途。 *参加費の一部は(財)日本対がん協会「乳がんをなくす ほほえみ基金」に寄付
【定員】各部3000人(先着)
【申込み方法】①TEL0570・037・846スポーツエントリーまで(平日午前10時~午後5時半)②
インターネット(携帯電話不可)
【締切】9月22日(水)
【問合せ】 スポーツエントリー内「ピンクリボンスマイルウオーク事務局」TEL0120・711・951フリーコール(平日午前10時~午後5時半)
《ピンクリボンシンポジウム2010》
【日時】10月3日(日)、第1部=午後1~3時(正午開場)、第2部=午後4~6時(3時半開場)*各部完全入れ替え制
【場所】有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11階)
【内容】▼第1部(一般対象)=基調講演/癌研有明病院乳腺センター長・岩瀬拓士氏「乳がんに関するあなたの常識、間違っていませんか?」、講演/アグネス・チャンさん「明るくさわやかに生きる―アグネスが見つめた命―」、パネルディスカッション▼第2部(乳がん体験者対象)=特別講演/愛知県がんセンター中央病院乳腺科部長・岩田広治氏「乳がん治療最前線―がん細胞の気持ちになって考えると―」、質疑応答「乳がん治療Q&A」
【定員】各部700人(抽選)
【申込み方法】①会場名(1・2部、または両部かの希望も)②招待状送付先の参加者氏名(ふりがな)、年齢、郵便番号、住所、電話番号③参加者全員の氏名(ふりがな)、年齢④2部希望者は講師への質問を明記の上、はがき・FAX・インターネットのいずれかで申し込む
【締め切り】9月13日(月)必着
【申込み先】〒104‐0061中央区銀座4‐14‐4‐201「ピンクリボンシンポジウム東京会場」係、FAX5565・4669、「
応募フォーム」をクリック
【問合せ】ピンクリボンシンポジウム事務局TEL5565・7095(平日午前10時~午後5時半)
写真=昨年の東京ウォーク出発式の様子
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今年の敬老の日は、9月20日(月・祝)。最近は高齢者所在問題などが何かと世間を騒がせているが、それはごく一部。区内には元気な100歳以上のお年寄りが、数多く元気に暮らしている。
介護付有料老人ホーム・足立やわらぎ苑(山端由紀子施設長/宮城1丁目)の、おやつの時間。レクルームに入居者が集まってくると、ヘルパーさんたちとの明るい話し声が弾ける。
36床全て個室で、ヘルパーと看護士が連携して、職員全員で入居者をサポート。認知症の人にも極力薬を使わず、入院も最小限にするなど、本人の意思や環境を大切にした親身の介護を行っている。
最高齢は太田金吾さん104歳。常に腕時計を身につけ、ひざ掛けなどファッションへのこだわりは、現役時代の生活スタイルを想像させる。「レクルームに来て話すのが何よりの楽しみ。あと5年位大丈夫」と、大きな声で昔話を語る姿は元気そのもの。
101歳の秋本たみさんは、金賞を何度ももらったという裁縫の腕を生かして、布で花などを作っている。「目が良く見えないけど、手の勘で」というが、出来栄えは見事。食べるのが楽しみで、コーヒーも大好き。
同じく101歳の佐野千代さんは、骨折して一時期入院していたが、山端(やまはた)施設長の判断で早めに退院。戻った直後はぼんやりとしていて周りを心配させたが、見る見る以前の元気さを取り戻した。習字が得意で、アメリカに住むお孫さんへの手紙の宛名も、ローマ字で書くほど達者だ。
河村郁子さんは100歳。透析が必要な以外は、耳も良く、杖なしで歩けるなど足も健康で、とても100歳とは思えないほど。月に1、2度、キャップ1杯の梅酒をたしなみ、焼肉やステーキが大好きという。入居してから始めた手芸で、人形の洋服などを作っている。「本当にいいところで幸せ。人と人のめぐり合わせがいい」と微笑みながら話す口調は若々しい。
85歳トリオの今井万夜子(まさこ)さん、三浦キエコさん、廣井喜代さんも、年に数回の旅行や外出を楽しみ、「ヘルパーさんたちも明るいし、入居のみんなもいい方で楽しい!」と声を揃える。
山端施設長は「心と体は別ものではない。もうだめだと言われた人が、元気に生活している。そんな時は、私たちのやり方は間違っていないんだなと思う」と目を細める。
毎日好きなことをやり、その人らしく生き生きと生活する。本人も幸せでそれが長生きにも繋がるとしたら、それこそまさに理想に違いない。
写真=前列は河村さん、後列左から秋本さん、佐野さん、太田さん=足立やわらぎ苑で
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区内の100歳以上の高齢者181人のうち、所在が確認できなかった1人について、区では調査を終了した。
書類上では他県から転入したことになっているが、35年前の時点で転入の事実はなかったことを、警察に届け出た。
また区では、90~98歳(3月31日時点)の高齢者4188人のうち、介護保険サービスを利用していない1270人(見込み)について、安否と生活状況を確認するため、民生・児童委員の協力で現況調査を行う。
白寿のお祝いの対象となっている99歳は、調査済み。10月20日までには、調査結果を集約する予定。
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足立区では、9月5日(日)午前、区民約2千人を含む3千人が参加する総合防災訓練を行う。訓練場所は、千住大川町32番地先の荒川河川敷千住新橋緑地。
この日東京湾北部を震源とするM7・3の直下型地震(足立区震度6強)が発生した、と想定した実践的な訓練を実施する。
具体的には、模擬倒壊家屋からの住民救出、発炎筒を焚き、ポンプによる消火、ヘリによる水難者の救助、破壊されたガス管の復旧訓練などが行われる。
また、一般の人が参加できる展示体験コーナーが今年も設けられる。
出展するのは区内警察署、区内消防署、東京ガス、東京電力、水道局、NTT、LPガス協会など23団体。ライフラインや応急手当についての説明や注意など、災害時に必要な対処方法を教えてくれる。
恒例の炊き出しもある。自衛隊のブースは、おいしいと評判の自衛隊名物のカレー。日本赤十字奉仕団では味付きご飯を提供。日赤のご飯は米、ダシ、しょうゆをビニール袋に入れ、沸かした鍋のお湯の中で炊く。特別な道具は使わないので、災害時の非常食の作り方として参考になる。
他、ハイパーレスキューの車両展示など。また業者が防災用品などの見本を展示する。
【問合せ】区災害対策課TEL3880・5836
写真=昨年の足立区総合防災訓練の様子
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野菜不足を解消! その名も「乾燥野菜」
避難中の食生活で、気になるのが野菜不足。そんな心配を解決してくれる保存食が、昨年1月から発売されている。

その名も「乾燥野菜」。株式会社ハンズ・フーズ・ジャパン(岐阜県羽島市)が、非常用保存食として10年がかりで開発した。
乾燥というとフリーズドライを連想するが、製法も栄養価も全く違う。国産の無農薬、減農薬野菜を、塩・砂糖・油や添加物を一切使わない新技術「低温蒸気加熱減圧乾燥加工」を用いることで、大腸菌(O‐157)を殺菌。常温で3年の保存が可能だ。
また、ビタミンCがほとんど分解されないだけでなく、酵素作用でアミノ酸の一種ギャバ・アラニンが増加し、栄養価がアップしたという。

個食用パックでヤーコン、大根、人参、玉ねぎ、ブロッコリー、トマトの6種類入り。香りや風味、食感もしっかりあるので、そのまま食べてもよし。30分~1時間水につければ70%戻るので、スープにしてもいい。
1袋10個入り3150円。残念ながら小売りはしていない。非常食などを扱っている廣瀬産業株式会社(千住宮元町23‐1TEL3278・0382)が、ケース単位(1袋10個入り×10袋)の注文で販売予定。
写真=上/左は水で戻して皿に盛った「乾燥野菜」
下/ビタミンCもアミノ酸もしっかり採れる
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友好都市・魚沼発!「レスキューフーズ」
足立区と友好都市関係を結んでいる新潟県魚沼市には、災害時の非常食「レスキューフーズ」を製造している「ホリカフーズ」がある。
(さらに…)
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飼い主にとっては、動物も家族の一員。もちろん人間が最優先だが、ペットと離れるのは、精神的なダメージも大きい。
足立区獣医師会と区は、平成15年に防災協定を締結。災害時には、動物(主に犬猫)の救急治療や保護などを行う「動物救護所」が、元渕江公園(保木間2‐17‐1)と都市農業公園(鹿浜2‐44‐1)に設置される予定だ。
その前に避難する時は、どうすればいいだろうか。区では「同行避難」を原則としている。だが、多くの人が集まる避難所では、動物が苦手な人や、鳴き声やフンなど様々な問題がある。
磯洋一支部長(磯ペットクリニック=伊興3‐12‐17)は「避難所運営組織が、動物をどのように受け入れるか先に考えておかないといけない。テントを作って、ペット専用にする方法もある」と、対策を訴える。
中越地震の際、避難所で犬を断られ、車中で避難生活をしたことにより、エコノミー症候群で亡くなった人もいた。そんな悲劇を起こさないためにも、受け入れ体制やルール、飼い主のマナーなど、お互いに地域で前もって話し合っておくことが重要という。震災が起きてからでは、混乱するのは目に見えている。
「飼い主はできるだけ、ペットを連れて避難訓練に参加して欲しい。ストレスになる動物もいるが、それによって『うちの子は難しいから、どうしようか』と対策を考えられる」
特に猫は、外に出してしまったら再会は困難。鍵のかかるケージに入れること。犬は、無駄吠えをしない、「待て」が出来る、など日頃のしつけが肝心だ。
また身元確認ができるよう、鑑札や迷子札のほか、IDチップを体内に入れる方法もおすすめ。登録料なども含めて、5000~6000円でできるので、獣医師に相談してみよう。
足立区獣医師会TEL5691・0540(磯ペットクリニック)。
★9月5日の区防災訓練=用意しておくと便利な避難用品などについて書かれた災害対策のリーフレットをブースで配布。
写真=避難訓練にペットを連れて参加しよう
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木曜の夜、北千住駅前で大人向けに絵本の読み聞かせをしている〝聞かせ屋。けいたろう〟さん(北区在住)が、初めての著書「絵本カルボナーラ~おいしい絵本を召し上がれ!~」を出版した。
けいたろうさんは元保育士。大学在学中、大人にとっての絵本の魅力に気付き、元ストリートミュージシャンの経験を活かして、4年前から北千住駅前で路上での読み聞かせを始めた。手探りで始めた活動は、今や全国の保育園や幼稚園にまで及び、昨年と今年はアメリカでも公演。現在はJPIC読書アドバイザー、講談社「全国訪問おはなし隊」隊長としても活動している。
昨年10月には、千住河原町住区児童館に招かれて公演。リズムと節回しをつけた独特の読み方は、多くの親子を絵本の世界に引き込んだ。

「絵本カルボナーラ」は、そんなけいたろうさんが選りすぐった55冊の絵本を、料理風に紹介。それぞれ、「やさしさ」「リズミカル」「共感」「涙」「驚き」「WAHAHA!」の5項目を、グラフを使ってわかりやすく解説するなど、子どもの絵本選びに悩んでいるお母さんたちにピッタリ。読み聞かせのQ&Aや、「聞かせ屋。」になるまでのエピソードやエッセイなども綴られている。
けいたろうさんの人柄や、絵本の楽しさとやさしさが伝わる1冊に仕上がっている。1200円(税別)。
【問合せ】TEL5395・6613フレーベル館出版営業部。
写真=上/親子向けに絵本の読み聞かせをするけいたろうさん=昨年10月、千住河原町児童館で
下/フレーベル館刊。1200円(税別)
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