
千住1丁目の東京芸術センター2階にある本格スタジオ型映画館「ブルースタジオ」で、8月4日(水)から世界に誇る日本映画界の巨匠・黒澤明の「生誕100年記念」と銘打った上映会が始まった。来年2月1日(火)まで同監督の23作品を一挙に上映するという企画で、黒澤ファン、映画ファンならずとも期待が高まっている。
これを企画した東京芸術センターの代表で、大の映画ファンであり、黒澤ファンでもある綜合商事(本社・新宿区西新宿)社長の村井敬氏(65)は「私は、文学がベースにあって、現代批判をするという映画が好きだが、黒澤作品にはすべてそれがある。感性に優れ、同時に論理の構成がすごい。生誕100年という記念すべき年に、〝私がやらずして誰がやる〟という心意気で企画した。黒澤映画の真髄を大勢の人に見てほしい」と語る。
学生時代には、年間85本位映画を見ていた、という同氏は、「どれ位火薬を使ったか」を競う昨今のハリウッド系映画を嫌い、「ストーリー性の中で、人間がうごめき、その勇気や狂気を描く」作品にのみその意義を認め、「総合芸術としての映画」の価値が輝く、とする。黒澤明は、聖書から始まり、歴史書、文学書を乱読し「ドストエフスキー」に傾倒したとする同氏は、「黒澤は、正気と狂気が同居する心理劇の極致をものにし、人々にイマジネーションの大切さを訴え続けた。物事を深く見ようとしない現代人への警告だ」と言う。
同氏と黒澤明監督との直接的な接点はないが、その後「黒澤映画を真に理解する一人」として、長男の黒沢久雄氏と何回か対談している。「彼とは同じ昭和20年生まれでね、同じ映画が好き、ということがわかって共感しましたね」。
ちなみに、一番印象に残る黒澤作品について聞くと、時間を置いて「羅生門かな」と村井社長。この「間」こそが、すべての黒澤作品に意義を見出す同氏の「正直な答え」であった。
写真=村井敬社長=新宿の綜合商亊本社ビルで
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千住消防署(鹿野和美署長)は、去る7月25日(日)に、パチンコ店で遊戯中突然倒れ心肺停止となった男性に対し、見事な連携プレーでAEDを活用して心肺蘇生を行い、男性の呼吸・脈を回復させた3人に、消防総監感謝状を贈呈した。
表彰されたのは、千住3丁目、(株)コンチェルト「コンサートホール北千住」(パチンコ店)の佐藤満営業課長(49)、千葉真吾営業スタッフ(29)、北野糸栄総務係長(46)。
写真=右から千葉さん、佐藤さん、一人おいて北野さん
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第92回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社主催)の東東京大会で、足立区の選手たちが熱い。
7月15日(木)現在、3回戦突破は区内唯一の私立校、足立学園(北村廣校長)。全てコールドで快勝し、18日(日)は強豪修徳と対戦。
部員は45人(井上実顧問、鈴木龍監督)。初戦後、エースの坂田昌隆さん(3年)は「チームを引っ張るというより、全員で闘っていく意識」。同じく投手の吉本祥二さん(2年)は、「リラックスして投げられ、手応えがあった」。スリムな長身としなやかなフォームから「下町のダルビッシュ」と注目が集まるが、本人は「意識していない」。
4番の小野寺慶久(よしひさ)さん(3年)は「ランナーが得点圏にいるときに点を取れるよう、うまくつなげたい」。主将の河野翔平さん(捕手・3年)は「礼儀、挨拶、ダッシュを重視してきた。基本は〝元気を出すこと〟 。チームの士気が育っている」と話した。
《区内高校の試合結果》
▼足立新田①対城西10‐3▼足立西①対都八丈11-0(5回コ)②対駒場学園4‐0③対修徳2-9(7回コ)▼足立工業①対東京都市大付4-13(7回コ)▼荒川商業①対都千歳丘7-5②対目黒学院4-6▼足立東①対都青山1-5▼淵江①対豊島学院3-5▼青井①対都芦花0-7(8回コ)
写真=足立学園野球部の皆さん=埼玉県三郷市の練習場で
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千住緑町にあるNPO法人千住藝術村のオープンスタヂオ&ギャラリー「スズロハコ」が、ユニークな活動を始めている。
その名も「千獣(せんじゅう)プロジェクト」。千住の地名にあやかり、「千」頭の「獣」(ゆるキャラ)をみんなで考えて、千住の町をにぎやかに応援しようという試みだ。
(さらに…)
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6月18日(金)、竹の塚2-8-27にNPО法人足立障がい者相互支援ネットワーク会「Aフランキ」(全35施設)が商品を置く健康ショップ「歩楽夢」(TEL5856・6890)がオープンした。足立区産野菜、サプリメントなどと一緒に、障害者施設で作られた商品を販売する区内初の一般店舗として早くも注目されている。
同店の鴨下勇一社長は、お店をオープンするにあたり「人の支えになりたい、何か自分たちにできないか」と考えていたところ、Aフランキの存在を知り「この人たちの窓口になってあげよう」とこのたびAフランキの商品を置くことに。
Aフランキの橋本啓人会長(43)も「これまではイベントでお客さんにどこで買えるのと聞かれると各施設を紹介していたが、これからはここに来ればAフランキに加盟している施設の商品を一店舗でまとめて買うことができる。まさに今までやりたくても出来なかったことが現実になった」と喜びを語る。

今はまだ8施設の商品(表参照)しか置かれていないが、今後は徐々に増やしていく予定。鴨下社長、橋本会長も、これをきっかけに一般店舗でAフランキの商品を置いてくれるお店が増えていって欲しい、と期待を寄せている。
【営業時間】午前10時~午後6時、日・祝定休
【メモ】Aフランキ事務局=谷在家3-13-1、TEL090・7236・1403(月~金=午前9時~午後5時)、
HP
写真=上/「みんな今まで以上にがんばって商品を作ってます」と
橋本会長を囲んでAフランキ事務局員
中/クッキーなどが置かれたAフランキのコーナー
下/歩楽夢に出品中のAフランキ各施設の商品(順不同)
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聖路加国際病院理事長/日野原重明氏が、ライフワークとして全国の小学校を回り、取り組んでいる「いのちの授業」。現在、数年先まで依頼の予約が入っているという。日野原氏が同じく心を注いでいるのは、自身が企画・原案を担当した「いのちの大切さ」を伝えるミュージカル「葉っぱのフレディ~いのちの旅~」(原作=レオ・バスカーリア/訳=みらいなな/童話屋刊)。全世界へ「いのち」のメッセージを伝える第一弾として、日野原氏が構想を温めていたアメリカ・ニューヨーク公演が決定し、8月13日(金)~15日(日)、GeraldW.Lynch Theaterで上演される。
それに先立ち6月28日(月)、日野原氏は同ミュージカルに出演する10歳から大学生までの出演者20人対して、トイスラーホール(聖路加国際病院内チャペル)で「いのちの授業」を行った。「いのち」とは何か? 「いのち」をどうすべきか? この授業を通じて日野原氏の深い思いを受け継いだジュニアたちが、シアター1010の舞台に立つ。
【日時】7月30日(金)午後6時半、31日(土)・8月1日(日)午前11時半、午後3時半。
【料金】大人5000円、子ども(小学生以下)4500円。3歳以下入場不可、4歳以上有料。1010フレンズ会員10%引。チケットTEL5244・1011。
写真=日野原氏の「いのちの授業」を受けるミュージカル出演者たち
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荒川河川敷・虹の広場でスタートした「灯籠流しと音楽会」(主催=同実行委員会)も、今年8回目を迎える。千住三丁目町会の山﨑次郎会長を委員長に、飯島弘会長(千住一丁目町会)、長谷正治会長(千住二丁目町会)、篠田貞雄会長(千住四丁目町会)、橋本幸雄会長(千住五丁目町会)らが副委員長として推し進めてきた同会は、足立区名物の大イベントに成長。
今年も区教委、生涯学習振興公社、総合再開発協議会、足立朝日新聞などの後援により、公益信託あだちまちづくりトラストの助成を受けて、8月7日(土)に行われる。
今年は生涯学習センターの協力も得て、6月には同イベントの記録映像の上映会、また親子で灯籠作りのワークショップを開催するなど、事前から地域の方々にイベント及び、灯籠の作り方を説明。地元の八百屋さん提供の発砲スチロール、荒川の野草(オギ)、割り箸を材料にした灯籠は、イベント終了後に全て回収する。回収後の発砲スチロールはリサイクルされ、灯籠のオギ・割り箸・紙は勝専寺にお焚き上げを依頼する。千住消防署の協力で、消防車・起震車の乗車体験も出来る。さらに、足立区と区内4署が推進する「ビューティフル・ウインドウズ運動」関連はじめ各種ブースも出展予定。
当日は、午後2時から4時まで、NPO法人地域交流センターの協力で灯籠回収用のボートを活用したボート体験教室。
2時から5時半まで、オギを利用した自然工作教室。4時からピースレンジャーショー。4時半からは地域の踊り手による「あだちまちづくり音頭」「百歳音頭」などの健康踊り。5時半から足立学園によるブラスバンド。
6時には龍飛太鼓などのオープニング。6時半に開会式を迎える。
発起人のひとりである被爆二世の歌手・山村貴子さんが、今年も広島から参加。同イベントのために星野哲郎氏が作詞し、徳久宏司氏が作曲した「灯籠流し」を歌う。オリーブ合唱団の歌声をバックに、7時半から灯籠流しがスタート。スタッフ一同、今年も多数の参加者が灯籠に思いを馳せて、命の大切さや平和への思いを新たにしてほしいと願っている。
写真=思いを馳せての灯篭流し=昨年8月
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第一中学校(海老原昌巳校長/千住河原町)2学年の田中里沙さん、杉田希さん、神谷美希さんが7月2日(金)、職場体験として足立朝日新聞で記者体験をした。
午前は、7月11日の参議院議員選挙を踏まえて、足立区選挙管理委員会を訪問。亀村精一事務局長が、快く3人の豆記者に対応。事前に下調べをした参院選について、3記者は①「前回の参院選の投票率」②「足立区の開票が速い理由」(以上田中)③「3年ごと半数改選の理由」④「外国人立候補の可否」(以上杉田)⑤「期日前投票の割合」⑥「キャラクターのエラビ←くんのデザイン者」(以上神谷)など10項目を質問。亀村事務局長からは、②「1分間に600枚手書き文字を読みとる機械(OCR)を14台入れ、開票時に手の空いている台を作らないように、カラス軍団の異名で活躍する進行連絡係が作業を調整。全部で600人の職員が携わる」⑥「梶原禎顕(さだあき)さん(当時、教委生涯学習課。現在、区民部国民健康保険課納付相談係)」との答え(①、③~⑤の答えは略)。
⑥に反応した3記者は早速、突撃取材を実施。絵を描くことが好きな梶原さんに、キャラクター・エラビ←君のデザイン依頼が入ったのは金曜日。しかも仕上げは月曜日という注文のため、2日間で作業を終えた。梶原さんは、3記者もエラビ←君を知っていることにビックリ。

午後は日本脚本アーカイブズ倶楽部が主催する文化講座「てら」の「夏休みお楽しみ講座」について、担当責任者の高谷信之/日本放送作家協会理事と、奥山侊伸(こうしん)同理事の話を聞いた。貴重な脚本のデータ化と保管に取り組む現在、高谷理事からは「アーカイブズ設立」への思いが語られ、3記者も真剣に聴き入った。最後は、千住三丁目町会の山﨑次郎会長の取材。8月7日(土)に荒川河川敷で行われる「灯籠流しと音楽会」の実行委員長でもある山﨑会長の奮闘振りを取材した(右隣詳細記事)。記者体験を終えた3人は、口々に「私たちと年代の違う初対面の方々と話せて楽しかった」とニッコリ。今後、それぞれが新聞を作り、職場体験の意義や楽しさを学年の仲間と伝え合う予定だ。
写真=上/選管でエラビ→君の着ぐるみを囲む(左から)亀村事務局長、
神谷記者、田中記者、杉田記者
下/大人気のエラビ←君を生みだした梶原さん
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日本脚本アーカイブズ倶楽部主催の「夏休みお楽しみ教室」がシアター1010に登場! 有名講師陣による特別講座が「無料」で受講できる。
①【こども作文教室】親子で参加できる楽しい教室。国語学習に関する相談も受ける。日時=〈8月2日(月)〉11時~13時(小学1~3年)、14時~16時(小学4年~大人)〈8月4日(水)〉時間同じく。定員48名。講師=熊谷章一(元・東海大学付属望洋高等学校/国語科教諭)。場所=10階講義室1。
②【親子で楽しむチャンバラ教室】(大人だけの参加可)殺陣(たて)の体験教室。チャンバラを楽しく指導。日時=8月6日(金)、7日(土)、8日(日)14時~16時。
定員40名。講師=菊地竜志(日本殺陣道協会師範、菊地剣友会代表。映画・舞台・テレビなどの殺陣振付師。香取慎吾、氷川きよし、ビートたけし、松平健らを指導)。場所=11階視聴覚室。
③【楽しいアニメの見方講座】日時=8月10日(火)14時~16時。定員40名。講師=富田祐弘(劇場アニメ映画「超時空要塞マクロス愛おぼえてますか」「美少女戦士セーラームーン」「サザエさん」などのアニメ脚本を主に手掛ける。現在、時代小説「戦国の女詐欺師<鶴姫>」執筆中)。場所=11階視聴覚室。
また、超リーズナブルに受講できる「実践ドラマ講座」が7月23日(金)19時~21時に開かれる。講師=藤森いずみ(日本放送作家協会理事、「火曜サスペンス」「中学生日記」など)。料金=足立区民300円。場所=生涯学習センター学びピア21研修室4。
※以上の問合せ・申込は日本脚本アーカイブズ倶楽部へ。FAX3882・1073。
メール。
さらに、8月23日(月)19時からバラエティの神様/奥山侊伸らによる「CAFE de落語会」もCafe Kova Garden(千住1-37-2)で開かれる。出演=立川志らら、立川こしら、立川侊志ん。大人・前売1800円、当日2000円、子ども1200円。「落語弁当」付き前売鑑賞券2700円。詳細・予約TEL3881・6334。
写真=日本放送作家協会の奥山理事(上)と高谷理事
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