足立朝日

精神病院を廃止した  イタリアの実話を元にした傑作 「人生、ここにあり!」10月14日(日)上映会

掲載:2012年10月5日号
 昨年、日本でも公開され話題となった映画「人生、ここにあり!」が、足立区で上映される。
 イタリアでは78年、「自由こそ治療」という画期的な考え方から、世界初の精神病院廃絶の法律・バザリア法を制定された。映画は実話を元に、地域社会に出た患者たちが熱血の労働組合員ネッロとともに、仕事を起こしていく姿を描いた愛と笑いにあふれたヒューマンコメディ。
 上映会を主催するのは、精神障害当事者の会「足立こころの友 こむにた」(板倉久代表)、NPO法人ワーカーズコープ東武第2事業所(池内達雄所長)、知的ハンディキャップ児者活動グループ「足立キッズクラブ」(中澤俊一郎代表=和音Shun)による実行委員会。
 実行委員長で「こむにた」(イタリア語で共同体の意味)の代表・板倉さん(61)は、2つの思いを込めて、初の上映会に向けて奮闘している。
 1つは、障害の当事者に、映画から就労活動のヒントや勇気を持ち帰って欲しいとの願い。もう1つは「地域の人に、少しでも興味を持ってもらいたい」というものだ。
 板倉さんは49歳で精神障害者となり、作業所に通って5年目に就職したが、就活中はなかなか社会に受け入れてもらえず苦労した経験を持つ。企業の障害者雇用率は法律で定められているが、身体・知的の障害者に比べて、精神障害者の受け入れは進んでいない。
 「病気を理解していないために、怖い存在と思われている。薬を飲んでいれば普通の人と変わりなく生活できることを、知って欲しい」。いつか仲間たちと、喫茶店かリサイクルショップを開くことが、前代表からの夢だ。
 心の病は特別なものではない。誰でもいつ当事者になるかわからない。この映画は、心の病は人と人との関係の中で、癒されていくものだと教えてくれる。
 「アンケートを、なるべく多くの方に書いてもらいたい」と実行委員の岩崎文夫さん。鑑賞後は、ぜひご協力を。
《「人生、ここにあり!」上映会》
【日時】10月14日(日)①午前10時~②午後2時~③午後5時半~
【場所】竹の塚地域学習センター4階ホール
【特別企画】各回上映前に足立区のハートフルユニット「和音(わいん)」ミニコンサート
【主催】映画「人生、ここにあり!」上映実行委員会
【後援】足立区、NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ
【料金】前売り1000円、当日1300円
【問合せ】TEL3850・2827 NPO法人ワーカーズコープ(池内)

写真/左から(前列)実行委員の岩崎さん、板倉委員長、難波規子さん、(後列)中澤さん、池内さん、高見沢公彦さん