足立朝日

俳優「千住クレイジーボーイズ」に出演 辰巳 智秋 さん(40) 西保木間出身

掲載:2017年8月5日号
挑戦心をなくしちゃいけない

テレビ画面から溢れんばかりの存在感と100㎏超の巨体で凄む強面な姿から、どこか愛嬌とやさしさが滲むのは本人の人柄もあるのだろう。
 再放送が決まった足立区発ドラマ「千住クレイジーボーイズ」(左記に詳細)で演じた元ヤンキーのペンキ屋・金子は、「役作りというより、よく見かけていた人を演じた感じ。僕はヤンチャじゃなかったので、そう見えたかどうか」と相好を崩す。
渕江小、渕江中出身。昨年秋のロケで久々に足立区を訪れ「商店街を歩いていると人との距離が近い。ずけずけでなく親しみやすい気軽な近さ」と、改めて実感したという。
高校では理系だったが、一浪中にテレビで「第三舞台」の公演を観て、ダイレクトに客の反応がある小劇場の面白さを知った。役者を目指そうと早大文学部に方向転換。演劇研究会で体を作ることを叩き込まれた。
劇団ブラジルに在籍し、ドラマや舞台の仕事をする中、6年前の「ピーターパン」をきっかけに、思ってもいなかったミュージカルに進出。歌もダンスも初心者で弱気になりかけたが、「挑戦心をなくしちゃいけない、と最近になって思うようになった」。アグレッシブで若々しい年配の先輩たちとの共演から、学ぶことは多い。
上演中のミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」のために昨年から始めたタップダンスは、体はきついが楽しさが勝る。1曲目を歌う大役を任され、「ド緊張です」と目が輝く。3カ月の長丁場は始まったばかりだ。
目指すのは「なんでも挑戦できる、味が出せる役者。名バイプレーヤーと呼ばれるようになりたい」。作品をどっしりと支えるために、不安を手応えに変えて挑戦は続く。
◆ミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」=日本初上演。1984年の英国、炭鉱不況の町でバレエダンサーを目指す少年の感動の物語。主役ビリーを少年5人が交互で演じる。「子どもたちのすごさを見て欲しい。いろんな要素が詰まったエンターテインメント」と辰巳さん。赤坂ACTシアターで10月1日まで。