足立朝日

700人が参加 東日本大震災復興を祈る 「すきだっちゃ南三陸」

掲載:2019年3月5日号
 2月16日(土)・17日(日)の2日間、古千谷本町2丁目にある全學寺で、同寺と大正大学(豊島区西巣鴨)の学生がコラボした東日本大震災復興支援のチャリティーイベント「すきだっちゃ南三陸」が行われ、700人を超える人たちが、様々な企画を楽しみながら一足早く復興を祈った。
 大正大学からは「サービスラーニング」クラスの20人と齋藤知明専任講師(35)が参加。お堂と野外カフェで学生たちが最近撮った南三陸の写真を中心に約60点を展示した。
 本堂やお堂では、大島俊映副住職(35)の友人たちがボディワーク、ヨガ、フラメンコ、ワークショップなどの企画で応援参加。お堂では、手織り刺繍の専門家・追分脩司さん(36)が指導して、南三陸をイメージした刺繍をみんなで織った。完成品は南三陸へ寄贈する。
 支援で東北を回る演劇集団「ごきげん一家」が南三陸の民話を元に作った演劇を披露した後、南三陸出身で中1の時震災に遭った文学部3年の渡邊万希さん(21)が「語り部」で登場。当時の体験を語りながら「『まさか自分が』と思っても災害は来る。その時には、何としても自分の責任で自分の身を守って欲しい」と呼びかけ、感動を呼んだ。
 書院では、チャリティーの無料食堂が大にぎわい。初日は、西新井ギャラクシティで月2回「子ども食堂」を実施している「たべるば」の川野礼代表らメンバー6人が、南三陸産のお米、昆布、ネギなどを使っておにぎり、南三陸の郷土料理「はっと汁」100食分を作り、大正大学の学生たちが配膳してふるまった。「チラシを見て友人と来た」という東伊興4丁目の山田憲子さん(72)は「お寺なんてこういう機会でないと入れない。食事はおいしいし、学生さんたちが大活躍でいいですね」。
 イベントを終え、大島副住職は「こんなに大勢来てくれるなんて感激。地域とつながるさらなるパワーをもらいました」と語り、齋藤講師は「学生たちが本当に頑張ってくれました。今後の東北支援、地域との交流活動への自信となったことでしょう」と話した。

写真上/本堂を沸かせた「ごきげん一家」の演劇
中/「語り部」の渡邊万希さん
下/書院での無料食堂は、家族連れで大にぎわい