足立朝日

足立区 肢体不自由児者父母の会 一歩を積み重ねた 60周年祝う

掲載:2019年3月5日号
 「足立区肢体不自由児者父母の会」が創立60周年を迎え、2月19日(火)、台東区の浅草ビューホテルで記念式典・祝賀会が開かれた。
 近藤やよい区長、かねだ正区議会議長をはじめとする来賓や関係者など約180人が出席。先達の歩みを労い、これまでの発展を祝った。
 同会は昭和34(1959)年3月に「足立区手足の不自由な子どもを育てる会」として発足。区運営の重度障害者の通所施設が満杯になり、在宅になることへの危機感から、同57年、区の助成を受けて施設運営をスタート。以来、区と二人三脚で事業を展開してきた。
 現在は、父母の会が母体となって設立した社会福祉法人「あいのわ福祉会」が、足立あかしあ園をはじめとする通所施設、グループホーム、授産施設など22施設を運営。足立区の障害者福祉に欠かせないパートナーとなっている。
 挨拶に立った鈴木真理子会長は「当たり前に特別支援学校に通い、在宅にならずに通所施設に毎日通えているのは、諸先輩の方々の努力の積み重ねと関係機関、地域の皆様のご理解、ご支援があったからこそ」と感謝を述べた。一方で、医療的ケアを含む重度障害者の受け入れ先が限られていることや、深刻な人材不足に言及。最大の課題である親の高齢化による子の将来の不安について触れ、「会員が孤立しないように、顔の見える繋がりを大切に活動したい」と語った。
 また、東日本大震災で被災した障害者支援のため7年連続バザーを開催し、これまでに60万円の義援金を送ったことも報告された。
 あいのわ福祉会評議員の岸本美惠子氏(父母の会7代目会長・あいのわ2代目理事長)が法人化までの歩みを紹介するスライドも上映され、区からの委託事業で施設運営していた時代を知らない若い親たちと、歴史を分かち合った。
 祝賀会では、シンガーソングライターの村越エースケ氏が歌で祝福。綾瀬あかしあ園利用者の岡野将丈さん(21)と帝京科学大学2年の阿部正太さん(20)がゲスト参加し、会場が一体となって盛り上がった。

写真/挨拶する鈴木会長